師匠の一輪差しを紹介しよう。

首が細くて、きれいな形が印象的だ。

 

 

土は白土。

ろくろで成型している。

鶴首で成型した後、首を少しだけ傾けている。

高さ20cm弱、いい形だ。

 

釉薬は飴釉。

全体に掛け、更に部分的に重ね掛けしている。

その釉薬の濃淡がなんとも美しい。

少しだけ傾けた細い首もいい感じで、この一輪挿しのポイントになっている。

形もいいし、釉薬も綺麗、・・完璧な師匠の一輪差しだ。

 

 

 

 

ひろこさんの抹茶椀を紹介しよう。

形からすると夏茶碗だ。

 

 

土は黒泥。

紐作りだ。

口を広くして、お湯を冷めやすくしている、いわゆる夏茶碗だ。

滑らかな曲線がきれい。

 

釉薬は藁灰白萩釉。

全体に掛けて、部分的に重ね掛けしている。

口縁部から意識的に釉薬をながしているようだ。

これがいい景色になっている。

上品、格調高いひろこさんの夏茶碗だ。

 

 

今夜ははまちゃんのカップを紹介しよう。

趣のあるカップができている。

 

 

土は赤スイヒ。

紐作りだ。

サイズは通常のカップサイズに成型している。

全面に黄化粧泥を塗って、斜めのラインを何本も搔き落としている。

 

釉薬は半分ずつ。

左半分には浅水青磁、右半分には透明釉を掛け分けしている。

焼き上がると、化粧泥の黄色の発色がもう一つという所だが、釉薬はそれぞれ狙った通りに発色しているようだ。

斜めのラインがよく効いて、いいデザインだ。

手作り感もあって、趣が何とも言えないいい感じのはまちゃんのカップだ。

 

 

あもちゃんの皿を紹介しよう。

植物の模様をつけた長方形の皿2枚だ。

 

 

土は白土。

タタラ作りだ。

ほぼ長方形、20cm余り×10cm余りで作っている。

何か植物を押し当てて、植物の型を採っている。

周りを持ち上げて、皿に成型している。

 

素焼き後、植物に釉上彩で着色し、その後透明釉を掛けている。

口縁部、皿の中のドット模様には金メタリックを使って色付けした。

焼成すると、2枚、おしゃれな植物模様の皿が完成した。

植物の配置も色使いもいいし、スッキリ纏めて、上品だ。

あもちゃん、上手いものだ…。

 

 

 

 

ひかりさんの鉢を紹介しよう。

いつも趣のある作品作りをなさっているようだが、今回は火襷の鉢だ。

 

 

土は火色土。

紐作りだ。

直径25cm程の中型の鉢に成型している。

口縁部は真っすぐ切りそろえず、敢えて山道でおいてある。

 

藁を巻いて、素焼。

その後本焼きして出来上がっている。

釉薬を使わず、焼き締めにしているので土の感じがいい。

藁の模様も味わい深い。

鉢の形もやさしい丸さの曲線が美しい。

格調高いひかりさんの火襷の鉢だ。