【パリ時事】フランス全土で29日、県議会選の決選投票が行われた。AFP通信がまとめた各種出口調査結果によれば、サルコジ前大統領率いる右派の最大野党、国民運動連合(UMP)が全101県のうち65~71の県で過半数を占める見通しで、オランド政権を支える左派与党、社会党の大敗が確実となった。
社会党は選挙前、61の県議会で与党だったが、今回の選挙で過半数を維持できるのは半分程度にとどまりそうだ。長引く景気低迷を背景に、移民排斥を掲げる極右政党、国民戦線(FN)が伸長するとの予想もあったが、FNへの支持は広がりを欠き、過去の県議会選と同様、どの県でも多数を獲得できない公算が大きい。