来日中のフランスのルドリアン国防相は14日、東京都内の仏大使公邸で記者会見し、安全保障面で日本との協力拡大が期待できる分野として、海賊対策や機雷除去などを挙げた。その上で「インド洋の海賊は大幅に減ったが、ギニア湾では増えている」と指摘。海賊対策を担うアフリカ諸国の人材育成などで、日本との連携を強化する考えを示した。
ルドリアン国防相は、中国の軍拡に対する日本をはじめとする周辺国の懸念を踏まえ、「フランスは対中武器禁輸を順守する」と明言。軍事転用が可能な民生品の輸出に関しても、厳格な管理体制を敷いていると強調した。