17日午前8時6分ごろ、三陸沖を震源とする地震があり、青森、秋田、岩手、宮城各県で震度4の揺れを観測した。気象庁は同8時9分、岩手県に最大1メートルの津波注意報を発令。同8時35分~9時7分に、同県の久慈港で最大20センチ、宮古で10センチ、釜石で微弱の津波が観測された。同庁は同10時20分に注意報を解除した。
岩手県の久慈市、大槌町は避難指示を、釜石市、大船渡市、陸前高田市などは避難勧告を、それぞれ沿岸地域に一時出した。同県によると、津波による被害の報告はない。
気象庁によると、震源は岩手県宮古市の東約210キロ付近で、深さは約10キロ。地震の規模(マグニチュード)は6.9と推定され、東日本大震災の余震とみられる。
東北電力によると、女川原発(宮城県石巻市、女川町)と東通原発(青森県東通村)に地震による異常はない。また日本原燃によると、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)にも異常はないという。
JR東日本によると、東北新幹線は古川~新青森間で停電が発生して一時運転を見合わせ、一部列車に遅れが出た。
主な各地の震度は次の通り。
震度4=青森県五戸町、盛岡市、宮城県登米市、秋田市。
震度3=青森市、岩手県久慈市、仙台市、秋田県由利本荘市、北海道函館市、山形県鶴岡市、福島県桑折町、新潟県村上市。