ホンダが7年ぶりにF1復帰。マクラーレン・ホンダのマシンを発表するホンダの伊東社長(10日、東京都港区)
ホンダが自動車のF1シリーズにマクラーレンと組んで7年ぶりに復帰した。23年ぶりのコンビ復活は、1980年代後半に築いた黄金期の再来となるのか。10日に東京都内で開いた記者会見では、正ドライバーで総合優勝2度の実績を誇るフェルナンド・アロンソ(33、スペイン)が「3度目の世界王座を狙っている。今度はホンダで勝ちたい」と意欲を見せた。
マクラーレン・ホンダは88年にアイルトン・セナ(ブラジル)、アラン・プロスト(フランス)を擁し、16戦15勝と圧倒的な強さで製造者部門のタイトルを獲得。88~92年の5年間で計44勝を挙げ、日本にF1ブームを巻き起こした。
2003年から08年までBARホンダ、ホンダのドライバーとして活躍し、第3期のホンダ唯一の勝利をあげた09年総合王者(チームはブラウンGP ダイエット ・メルセデス)のジェンソン・バトン(35、英国)も「再び一緒にできてうれしい。エキサイティングな気分だ」と喜びを語った。
4日までスペインのヘレスデラフロンテラで行われたF1の合同テストでは、チームの新車「MP4―30」は様々なトラブルに見舞われた。昨年王者のメルセデスが4日間で500周以上走ったのに対して79周しかできず、タイムもふるわなかった。
それでも、05、06年にルノーで総合連覇したアロンソは「車のパッケージに一体感を感じた」と手応えを口にする。過去5年間所属したフェラーリではシーズン2位が3度あり残留も選択肢に入っていたが、「(移籍は)正しい決断だと思っている」と強調。バトンも「テストは改善点を見つけるため。開幕戦までに万全の準備をしたい」と前向きに語った。
今季のF1は3月15日決勝のオーストラリア・グランプリ(GP)で開幕し、11月29日決勝のアブダビGPまで計20戦。日本GPは9月27日に決勝が行われる。
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