
内閣衛星情報センターは「衛星は予定の軌道に投入された」と発表し、打ち上げは成功した。
情報収集衛星は、他国の軍事関連施設などを監視する事実上の偵察衛星。デジタルカメラと同じ仕組みの「光学衛星」と、夜間や雨天でも地上の様子が分かる「レーダー衛星」が、既に2基ずつある。衛星はいずれも高度400~600キロ・メートルの軌道を飛び、4基で地上のあらゆる場所を24時間以内に撮影できるという。
今回の予備機は5基目で、レーダー衛星が故障した時に備えて打ち上げた。予備機も活用することで、地上を撮影する頻度が増える見込みだ。
国産主力ロケットであるH2Aの打ち上げは今年度4回目。2005年から21回連続の打ち上げ成功となった。