京都大は27日、情報学研究科の元教授(68)と准教授(62)らが2004~06年度、国の研究費などを不正請求し、計約430万円をコンパの飲食代などに流用していたと発表した。
同大学は同日付で元教授を懲戒解雇相当として名誉教授称号を取り消し、准教授を停職6か月の懲戒処分にした。
同大学によると、元教授らは研究室の学生らに実態のない研究補助や出張の費用を不正請求させ、支給された金を研究室の口座にプール。元教授が自宅で使うパソコンの購入費や慶弔費などに充てていた。
昨年3月、元教授らの不正を指摘する情報が大学に寄せられ発覚。不正は元教授が主導して06年度まで続けられたといい「長い間やっていた。申し訳ない」と話し、延滞金を含め約700万円を返した。元教授は10年に定年退職しており、同大学は今後、退職金3500万円の返還も求める。