気象庁によると、太平洋側で雪が降るのは、上空約1500メートルで氷点下3度に達する寒気が目安になる。27日朝に北海道北部にあった寒気のラインは、30日朝に関東まで南下した。
また29日夜に九州沖の太平洋で低気圧が発生し、西から進んだ。このため、水蒸気を含んだ南からの暖かく湿った空気と、北からの寒気が関東地方の上空でぶつかって雲が発生し、雪を降らせたという。
この低気圧は今後、関東付近を通過した後、発達しながら北上し、東北・三陸沖から北海道沖に移動する見込みだ。東京大の中村尚教授(気候力学)は「寒気は1週間ほど南下したままになりそうだ。北海道などでは大雪に警戒が必要だ」と話している。