助っ人先生のブログ

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子供時代に好きだったプロ野球、MLB、NBA、日本サッカーなどに関するギャラリーと薀蓄

ようやくこの特集もラストですね。正直DHがないから捕手を後回しにするというのは良いことではない。どうしたらバランスを取れるんでしょうねぇ。

 

ー1988 Montreal Exposー

*捕手*

① ネルスン・サントヴィーニア (捕83/一1) [ML2期目]

92G 309AB .236AVG 8HR 41RBI 2/5SB

② マイク・フィッツジェラルド (捕37/左2) [6期目]

63G 155AB .271AVG 5HR 23RBI 2/4SB

③ ジェフ・リード (捕36) [5期目]

43G 123AB .220AVG 0HR 9RBI 1SB

※7/13 ⇒ シンシナティ・レッズ

④ ウィルフレド・テハーダ (捕5) [2期(3年)目]

8G 15AB .267AVG 0HR 2RBI

⑤ デーヴ・エンゴォ (捕手2/左1/右1) [8期目]

34G 37AB .216AVG 0HR 1RBI

 

捕手は前年復帰を急がされ過ぎたフィッツジェラルドが競争に敗れ二軍スタート。そして守備的なリードが一番手、27歳で初のフルシーズンとなったサントヴィーニアが二番手でスタートした。捕手の足りなくなったシンシナティにリードが移籍するとサントヴィーニアが一番手、そして二軍から呼び戻されたフィッツジェラルドが二番手を務めてシーズンを終了している。

 

*外野手*

LF

① ティム・レインズ[父] (左108) [10期目]

109G 429AVG .270AVG 12HR 48RBI 33/40SB

 

③ トゥレイスィ・ジョーンズ (左20/中7/右5) [3期目]

53G 141AB .333AVG 2HR 15RBI 9/15SB

※7/13 シンシナティから移籍加入

 

レインズが6~7月の多くと9月~10月の大半を欠場。前半は主に二クスンとウェブスターの中堅手コンビが、後半はシンシナティから移籍加入したジョーンズがその穴を埋めている。

 

CF

① ミッチ・ウェブスター (左11/中52/右2) [6期目]

81G 259AB .255AVG 2HR 13RBI 12/22SB

※7/14 ⇒ シカゴ・カブス

② デーヴ・マルティネェス (中43/右5) [3期目]

63G 191AB .257AVG 2HR 12RBI 16/22SB

※7/14 シカゴ・カブスから移籍加入

③ オティス・ニクスン[兄] (左21/中42) [6期目]

90G 271AB .244AVG 0HR 15RBI 46/59SB

④ ハーム・ウィニンガム (中19) [5期目]

47G 90AB .233AVG 0HR 6RBI 4/9SB

※7/13 ⇒ シンシナティ・レッズ

 

センターはウェブスター/ウィニンガム 対 二クスン (前半戦)、マルティーネス 対 二クスン (後半戦)。どいつもこいつも俊足で肩も悪くない。

 

RF

① ヒュービー・ブルックス (右149) [9期目]

151G 588AB .279AVG 20HR 90RBI 7/10SB

 

ブルックスはレインズ、ガララァガ、ウォーラックと並ぶチームのキーマン。内外野こなせるセンスの良さと勝負強い打撃がウリのベテランがひさしぶりに大きな怪我のない一年を過ごした。

 

もともと本拠地のスタド・オリンピークは開閉式の屋根を有するはずだったもののなかなか完成にいたらず、芝も76年以降は人工芝で後年のアンドレ・ドーソンが厭うた曰く付きの代物。それでも脚力自慢なスピードスターを多く抱えていました。ドーソンとカーターという優れた二枚看板を擁した時代が終わり、チームの成功には先述したカルテットの活躍が不可欠。ひとりでも欠けたり深刻なスランプに陥ると負けが込みそうですね。

お久しぶりです。だいぶ間が開きましたが続きを。古いNL特集ですのでポジションプレイヤーの数を均等にするため、捕手は外野手編の方で。今日は捕手を除く内野手を。

 

ー1988 Montreal Exposー

*一塁手*

① アンドレェ・ガララァガ (一151) [ML4期目]

157G 609AB .302AVG 29HR 92RBI 13/17SB

 

第1ピークを迎えたガララーガ。若手というわけでもなくこの年27歳。のちに怪我もあって30あたりが低迷期になります。ですからSTLからCOLに移る頃、実は「彼ももう終りか」と思っていたんですよ。打者有利のコロラドに移って本当に正解でした。

 

② ウォーレス・ジョンスン (一8) [7期(8年)目]

86G 107AB .309AVG 0HR 3RBI 0/2SB

 

二人目は代打メインのジョンスン。第1ピーク中のガララァガでほぼ固定だったため先発することは稀。当時のメジャーでも珍しいほぼ代打専門のベテランでした。残りの3+1試合はネトルス兄3、サントベーニャ1です。(Drawの1試合を含む全163戦)

 

*二塁手*

① トム・フォリー (二72/遊25) [6期目]

127G 377AB .265AVG 5HR 43RBI 2/9SB

② レックス・ハッドラー (二33/遊26) [4期(5年)目]

77G 216AB .273AVG 4HR 14RBI 29/36SB

③ ケイスィ・キャンデェル (二33) [3期目] (7/23⇒HOU)

36G 116AB .172ABG 0HR 4RBI 1SB

④ 故ジョニー・パレェデス (二25) [新人]

35G 91AB .187AVG 1HR 10RBI 5/7SB

 

前年正二塁手だったヴァンス・ロウ [後年中日] がカブスへと去ったため便利屋のフォリーとキャンデェル、それに新人パレェデス(2020年没/後年ヤクルト)が序盤は正位置を争いました。しかしキャンデェルがアストロズに移籍しパレェデスが失速&二軍落ちするとハッドラー(後年ヤクルト)が急浮上。フォリーと二番手遊撃手の座も争う実り多きシーズンとなりました。

 

*三塁手*

① ティム・ウォーラック[父] (三148) [9期目]

159G 592AB .257AVG 12HR 69RBI 2/8SB

  

② グレイグ・ネトゥルス (一3/三9) [ML最終年]

80G 93AB .172AVG 1HR 14RBI

③ トム・オ=マァリー (三6) [7期目]

14G 27AB .259AVG 0HR 2RBI

 

息子チャドがエンジェルス時代に大谷のチームメート、ご本人は野茂ドジャース時代初期のチームメートという名物三塁手ウォーラックがほぼ固定。そのせいで巧打者オ=マァリーといえどもまとまった出場機会を得ることは難しい。43歳のネトゥルス(南海ネトゥルスの3つ上)も代打に押し込まれてましたし。代打は状況に応じてジョンスンとネトゥルスを使い分けていたのかな。

 

*遊撃手*

① ルイス・リヴェラ (遊101) [3期目]

123G 371AB .224AVG 4HR 30RBI 3/7SB

④ ジェフ・ヒュースン (遊11) [新人]

20G 42AB .310AVG 0HR 3RBI 2/3SB

 

ショートは非力なリヴェラが開幕から担当。前年まではAS出場歴もあるヒュービー・ブルックスが務めましたが、怪我の回避と打力の活用のために外野にコンバート。これにはさらに一年を棒に振る当時のスーパールーキー=ラリー・ウォーカーの長期離脱も絡んでいたため、ブルックス自身は慣れ親しんだポジションからのコンバートを望まなかったものの渋々承諾。リヴェラはブルックスの長期離脱があった86年以来となる正位置獲りに臨みました。こんな見た目のせいで老けて見えますが実は当時24歳。口ひげ抑えめの素顔はなかなか若々しくハンサムです。普段は変装セットを付けたかの様ですね(笑)

 

新人のヒュースンは後年テキサスでボビーに抜擢された遊撃手。モントリオールでは二軍の正遊撃手や控え内野手を務めるに留まりました。TEXを離れてからはパワー不足にも悩まされ出場機会が減りますが機動力も健在。2000年までしぶとくプレーしています。

 

ーおまけー

Luis Rivera 'stache 抑えめw

ようやくの更新、ここからの特集はブログ上では初かもしれません。当時のエクスポス(現ナショナルズ)は主力リリーフ陣が少数精鋭なので意外と少人数カバーするだけで済む事に驚かされます。紹介はイニング数の少ない順で、いつもクローザーのみ別枠の単独紹介としています。

 

ーモントリオール・エクスポスー

中継ぎ投手陣

⑨ リッチ・ソーヴューウ[ML3年(2期)目] (未収集)

4戦 3INN 6.00ERA [W-L-SVなし] 3SO

⑧ ランディ・セントクレア [5期目] (7/13移籍⇒Reds)

6戦 7.1INN 6.14ERA [W-L-SVなし] 6SO

⑦ マイク・スミス [5年(4期)目] (未収集)

5戦 8.2INN 3.00ERA [W-Lなし] 1SV 4SO

⑥ ティム・バレット [27歳(新人)] (未収集)

4戦 9.1INN 5.79ERA [W-Lなし] 1SV 5SO 

⑤ ボブ・マックルアァ [14期目] (7/2自由契約) 

19戦 19INN 6.16ERA 1W-3L 2SV 12SO

 

とりあえずここまでが移籍離脱組とマイナー組ですね。セントクレアとマックルアァは87年主力リリーフ投手として2人で12SV上げています。この様にジェフ・リァドン移籍離脱後のモントリオールは抑えの役割をある程度分散させている様に思えます。テスト昇格させたスミスやバレットにまでSVが付いているのにもそれが覗えるかと。ちなみに自由契約になった36歳のマックルアァは7/13メッツに拾われています。

 

④ ジョー・ヘスケス [5期目]

60戦 72.2INN 2.85ERA 4W-3L 9SV 64SO

③ アンディ・マッゲイフィゲン [8期目]

63戦 91.1INN 2.76ERA 6W-0L 4SV 71SO

② ジェフ・パレット [3期目]

61戦 91.2INN 2.65ERA 12W-4L 6SV 62SO

 

クローザー

① ティム・バーク [4期目]

61戦 82INN 3.40ERA 3W-5L 18SV 42SO

 

以上です。全17名というのは162試合制にしてはずいぶんコンパクトな感じがしますね。定員が平均10.5人って感じですし。ちなみに前年の勝ち頭&最多INN投手のヒートゥンがリリーフに降格されているので便利屋扱いです。

 

即戦力をとにかく酷使するスタイルでロングリリーバーが3年保つかどうかという厳しさ。ヘスケスの様に後年先発に返り咲いたケースもありますが使い捨て感が半端ない。ちなみにバークはクローザーに昇格する前はリアドンのセットアッパーでした。デビュー年にいきなり登板数1位を獲得し第2クローザーも任される等、ロジャース時代のエクスポスを象徴する若手投手のひとりです。