今年に入ってから
身辺なにかと慌ただしく
倶利伽羅龍の彫りも
なかなか進みませんが
それでも上半身の
腹ビレとウロコまで彫りました。

業界での立場や年齢的に
仕事以外の用事が増えるのは
避けられないことなので
仕方がありません。

こうなったら
健康に気をつけて
休み返上で働くしかない。
もっとも休みなど元々無いけれど。

先週の土日に靖國神社遊就館で
日本刀刀身彫刻の実演をしてきました。

コロナ禍になってから
初めての実演ということもあり
多くの方が来てくださいました。
今回は特に、彫金のプロの方が
何人も来てくださったり
新たな良き出会いもあったりと
大変有意義な実演になりました。

来年はさらにグレードアップして
戻ってまいります。(気が早い)




一年以上ぶりの投稿です。

孔雀透かし鐔を作りました。
茎穴は刀に合わせて開けます。

世に透かし鐔は数あれど
シルエットの美しさは屈指です。

龍虎文鎮にサビ付けをしました。
これで数日様子を見て
新たにサビが浮いてこなければ完成です。





生きています。

今年はひたすら
古の刀剣類の拵復元と
文化財修復に明け暮れております。

これらの仕事は秘密裏に行うため
静かにしておりました。

その仕事の合間に
龍虎文鎮を少しずつ彫っています。



龍虎鍛鉄文鎮を彫っています。
数種類の仕事を
並行して進めているため
1日に彫れる量は微々たるものですが
確実に進んでいます。

真ん中で2本にわかれると
一方は龍の顔、もう一方は
虎の顔が見えるよう
デザインしています。


では、今回の龍の吟声をどうぞ。



刀鍛冶さんが見事に鍛えた
鍛鉄ならではの響きです。
中に傷があると鈍い音になって
響きません。




表もだいぶ仕上がってきました。



2年前に作った時
あまりの大変さに
「もう二度と作らない。」
と心に誓ったデザインの鐔に
性懲りも無く手を出してしまいました。

なぜなら、目の前に
彫りやすそうな鐔地鉄があったから。


裏側が彫りあがりました。

職人は手を止めたら死ぬ。

ような気がする。


「瑞雲に如意宝珠」目貫。

デザインを考えるのが大変で
下絵が描けたらあとは
その通りに作るのみ。


2.6cmの小さなものですから
わかりやすいデザインで
可愛らしく仕上げました。