ハイサイ！こんばんわ。

シエスタ読谷広報担当です。

本日は、一時的に時の人となり日本サッカー界にストライカー誕生を予感させてくれた選手のアナザーストーリーです。

我那覇選手が日本サッカー界を救った

ＢＳテレビ「INsideOUT」が、元日本代表である我那覇和樹選手のドーピング冤罪を取り上げてくれた。

この冤罪をテーマにした『争うは本意ならねど』著者の木村元彦氏が経緯を詳しく説明してくれる。

2007年1月・・・Ｊリーグドーピングコントロール委員会（以下、ドーピング委）

　「治療のときの点滴は構わない（にんにく注射はダメ）」との発言

同年4月・・・　体調不良で口から水分が取れないため、ビタミン入り生理食塩水を点滴。囲み取材に参加していなかったスポーツ新聞による「にんにく注射を打った」との誤報→　ドーピング委の委員長が、事情聴取前に「ドーピングだ」と発言

同年5月・・・事情聴取

　・警察役のドーピング委員会の委員が、裁判官役のアンチドーピング特別委員会の委員も兼ねており処罰ありき

　・前年で規定から外された「緊急性」の欠如を理由に処罰した

　・我那覇に弁明の機会が与えられなかった

　・フロンターレも報道のとおりと認めてしまう

同年5月・・・チームドクターが「適用規定の誤り」による処分撤回を求める→ドーピング委認めず、点滴ならば一切、手術でも許可を得なければならないと主張。

同年7月・・・日本アンチドーピング機構が「ドーピング違反ではない」との正式文書（当時日本サッカー協会は加盟していない）

同年8月・・・世界アンチドーピング機構も「ドーピング違反ではない」との正式文書

同年11月・・・それでも処分を取り消さないドーピング委に対し、チームドクターが日本スポーツ仲裁機構に申し立て、

・Ｊリーグは「相手はドクターではなく我那覇である」と拒否

　・国会で取り上げられたことから、文科省がＪリーグに事情聴取

　・「スポーツ仲裁裁判所（本部スイス）へ訴えたなら相手になる」と回答

　　・日本なら１件５万円だが、海外なので翻訳資料だけで４０００万円かかる

同年12月・・・我那覇選手、浦和チームドクターからの「このままでは真っ当な医療行為ができなくなる」との手紙を受け、私財を投げ打ってスポーツ仲裁裁判所に申し立てを決断する

２００８年5月・・・我那覇選手の訴えが全面的に認められる

２００６年、我那覇選手が絶頂にあったとき、札幌ドームで代表戦を生観戦し、その試合でゴールも決めた。

この問題が発生したのは、その翌年・・・、

調子の波がある選手ではあったが、この冤罪以降、ほぼ活躍することができないままＪＦＬに行ってしまった。

歴史に「たられば」は無いが、日本代表のエースに君臨する可能性を秘めていたことは事実。

芽吹き始めたチャンスを潰されたことは、サッカーファンとして無念。

ドーピング委委員長のメンツのために、１選手が軽く扱われすぎではないか。

我那覇選手は自分の名誉回復もさることながら、手術の点滴すら躊躇されていた日本サッカー界のために立ち上がったとのこと。

木村氏が「我那覇選手に会ったら『日本のサッカーを救ってくれてありがとう』と声をかけて欲しい」と言っていた。

　この報道でどれだけの日本人が落胆したことか・・・しかし、一番落胆していたのはやはりひたむきにサッカーを愛していた我那覇選手自身であったことでしょう・・・。

　あの時の輝きをまたＦＣ琉球で魅せてくれることを願っています！

でわでわ。

日本サッカー界を救った男・・・