人身事故が5割以上減った所も | 香りを感じる

人身事故が5割以上減った所も

 夜間に信号機をコンピューター制御し、ドライバーが無意識のうちに法定速度などに従っ て運転するよう促す福岡県警の取り組みが効果を上げている。2006年から県内の主要幹線道路の3路線(計57.8キロ)で導入し、人身事故が5割以上 減った所もある。県警は「予想を上回る効果」と評価、今後も必要に応じて導入する道路を拡大していく方針だ。

 ●飛ばし過ぎ「赤」で停車 人身事故半減も

  信号機の設置などは県公安委員会の権限で、管理と運用は県警に任されている。通常は、信号機の数や付近の施設の状況などで交通量を推測し、最も流れやすい タイミングで赤信号などを設定。夜間も昼間と同じ運用だったが、県警は、交通量が比較的少なく、スピードを出しやすい午後11時-翌午前6時前後に独自の 運用を試みた。

 具体的には、連続する信号機の信号が青に変わる時間をずらし、法定速度などを守ると青信号のまま進め、スピードを出し過ぎ ると赤信号にかかりやすくなるよう調整。06年に、死亡事故が相次いでいた行橋市から苅田町に通じる国道10号(6.5キロ)で初導入。その後、宗像市、 新宮町、福岡市の東、博多区の国道3号(計46.3キロ)▽同市早良区の国道202号(5キロ)でも導入した。

 県警によると、事故抑止効 果が顕著な路線の1つが、昨年8月に導入した同市東区の国道3号(6.8キロ)。道路標識などで指定された速度(50キロ)を上回る80キロで走行する と、信号停止の回数が導入前より最大で12回増加する。時間も4分半ほど余分にかかり、指定の速度で走った場合と比べ、走り抜ける時間にもほとんど差がな い。

 管轄する福岡東署によると、導入してから10カ月間で人身事故は14件発生したが、前年同期比で16件減った。走行する車の平均速度も、導入前に比べて約16キロ遅くなり、指定の速度に近づいた。

 県警によると、他の導入路線でも同様の効果が表れており、人身事故が3-5割減っている。

 安部誠治・関西大教授(交通政策論)は「事故抑止に有効性が高い取り組みといえる。より広域に導入するには、物流の観点から見た経済性とのバランスがかぎになるだろう」と話している。

 福岡県警の取り組みについて警察庁は「統計がなく正確なことはいえないが、実施例はほかにもある」としている。

=2009/08/12付 西日本新聞夕刊=


夜の信号機 安全走行へ制御 法定速度ならスイスイ 福岡県警一部導入 / 西日本新聞:



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