あれから一年
楽しかった白馬での初めての
一泊旅行を思い出す
車での移動距離も長く
あなたの年齢を考えると体力が持つかと
不安はあったけど
そんな心配はよそに
目をキラキラさせて
元気いっぱいに走り回っていたよね
あなたにとっては初めてのレストラン
ちょこんとテーブルの前の椅子に座って
出てきたワンちゃん用の夕食を
ちょっと緊張した面持ちで
ムシャムシャと食べていた
よそ行き顔のおすまし姿も
新鮮で、可愛かった
忘れられない
素敵な誕生日だった
こんなふうな楽しい毎日を
これからも一緒に過ごしていけると思っていた
私の新しい家族になってくれることが嬉しくて
一緒に暮らす毎日を想像したりもした
病気というのは、悲しいものだな
病気というのは、残酷なものだな
芝生で走り回る１年前の元気な姿を思い出すと
いたたまれない気持ちになる
『これからも一緒に
楽しい思い出を作っていけると思っていたのに』と
昨夜
ふと仕事中
あなたを思い、胸が傷んだ
でも、それと同時に
もしかしたらあなたも同じように思っていたのでは？
と、ハッとする
これからも楽しくお出かけしたかっただろう
大好きな人たちとずっと一緒にいたかっただろう
そんな思いの中
天国に旅立っていくあなたの寂しさは
どれだけのものなのか…
ゴメンね…
私は本当は
あなたのお母さんになりたかったけど
そうなるにはまだ時間が足りなかった
でも、たった三年近くの短い間だったけど
あなたに出会って
私の毎日は何倍も楽しいものに変わった
大好きだった
楽しかったよ
ありがとう MY BEST FRIEND
とりあえず、また