酔狂の詩(うた) -33ページ目

「心にくちづけを」

自然の恵みが無限ではないように

タフさが売りの俺にだって疲れはやってくる

少しずつ足元がふらつき始めた


百獣の王のように圧倒的であっても

大地に見放されれば力尽きてしまうだろう


ひび割れた地表を潤す雨が欲しい


優しい木陰に吹くそよ風が欲しい


そんな乾きを持つ自分や弱った自分を

他人に気取られたくはない

俺は獅子で在り続けたいのさ


だからお前のそばでだけ

弱さをさらしてもいいかい?


寄り添ったぬくもりに包まれながら

ほんの少しだけ眠らせてくれないか


やわらかな優しさで見守ってくれないか

繋いだ手と気持ちが心地よいから


そして心にくちづけをくれ


俺がまた奮い立ち

雄々しく歩き出せるように