引っ越し初出勤。

猿が起きる前に家を出た。

あ～朝だ～…。そういや朝って、清々しかったなぁ…。

バイクは、アパートの駐車場の端っこにこっそり停めさせて貰ってたから、タイムロス無しで西州までひとっ走り。

近～！！

集合場所に行くと、すでに人が集まっていた。

「おはようございまーす！」

「あ…はよーざいます…」

んー、何かみんなよそよそしい…。

作業服を来た男性陣の中、私服のおなごは明かに浮いてるぞ。
（女性は梱包担当だから作業服が支給されないのだ。）

以前、運送業をしていたから、倉庫の風景は懐かしい。

梱包じゃなくて、力仕事したいなぁ…とムラムラ勤労意欲が。

ただ、近頃腰痛が酷いから、あんまり自信ないけど…。

時間になり、集まった人々が、それぞれの現場に振り分けられていく。

私は、もう一人居た女の子と、新都心の引っ越しへ向かう事になった。

車で現場に向かい、いざ、仕事開始。

4人家族の引っ越し。

家の中は、「ついさっきまで普通に生活していました。」と言った感じに、まるっきり手付かず。

今時の引っ越しって、こんなに何でも任せちゃうのね…。

家の中をいじくられるの平気なのかな。

まずは食器。

山のようにある食器を一つづつ梱包材で包んで箱に詰めていく。

まぢに多い…。しかも、ホントーーーに片付けていなくて、写真立てやら、小物の類が細かくあって仕事がはかどらない。

当初は昼過ぎに全部終わる予定だったのに、食器棚が片付いたのが、14時を回った頃だった。

次はキッチン回りの調味料やら食材やら何やらかんやら…。

食器の洗い物カゴに、まだ食器が残っていたり、冷蔵庫に食品が残っていたり、マグネットやお子さんの描いた絵が張ってあったり…

キイィ！仕事が進まない！！

すごいなぁ。みなさんいつもこんな気の遠くなる作業をしているのね。

あまりに進まない為、違う現場から助っ人が来てくれた。

いきなり作業ペースが上がり、夕方、ようやく終了した。

ホッとして、後は帰るだけーとリラックスしていた時、残念な知らせが…

洗面台の下の棚が、手付かずになっていたという。

あぎゃっ！私が担当したとこだぁぁ！

急いで部屋に戻り、バコバコと箱に詰め込む。

トラックは出ちゃってるから、車で追いかけて港へ。

港で、トラックの運ちゃんが待機しててくれて、何とか事なきを得た。

皆さんご迷惑おかけしてスイマセンした！

帰り道、この道長い現場のリーダーが、
「大変な現場だったー…こんなに時間かかるなんて…」
と疲れきっていた。

あら、そうなの？

それ聞いて安心ですよ。

毎回これじゃあシンドイっす。

久しぶりの勤労で、クタクタ。

今夜はビールが旨いに違いない！！

人ん家を強制のぞき見