夜光虫闇夜の濃紺から、刻々と移り変わる。暁。浅瀬のような淡青に空が染まると、日の出は近い。太陽に背を向ける様に布団に入る。昼夜逆転は動物としての人間に逆らっているのだろうけれど、濃密な夜明け前の闇を、小さなライトで照らし過ごす時が、今の私にはご褒美だ。さあ寝よう。しがらみを手放して、待ち望んだ布団に包まるのだ。