良いこと三昧。
アクセル全開の国道も、路地を抜ける町道も、タイミング抜群でスムーズ。
頭上は晴天なのに、お山に掛かる分厚い雲が眩しさを和らげて走りやすい。
立ち寄った産直に生キクラゲ発見。
年に数回の贅沢品。
目標の温泉は目測より30km程近く、込み合う噂はどこ吹く風。
風呂上がりにはたくさんの猫。
しかも尻尾を立てて鳴きながら駆け寄ってくる。
声の高い子、低くて小さい子、近寄っても気にも止めずにじっと座って触られる子、遠巻きに様子を見てる慎重な子。
お互い距離をとったりすり寄ったり。
柔らかくて暖かいな。気持ちいいかい?
猫ちゃんに話しかけながらケータイでラーメン屋を探してたけど、いつまでも決められなかったから走りながら見つけることにした。
もう行くから、バイクから離れないと危ないよ。
毛並み的にみんな野良みたいだけど、懐こくて、可愛がられてるのが分かってほっこり。
懐こい子達がみんな立派なキャン玉だったのもほっこり。
おけけびっしりでマリモかな。尻尾ぴんぴんだから丸見え。
姫神山の東に続く稜線に並ぶ風車が、暮れる準備をし出した太陽に照らさせて、白く浮き立ってる。
道の奥にちらっと見えた古民家の縁側でお山を眺めている2人の人影が見えて、
通りすぎる一瞬だけなのに、
今豊かな日々を過ごしているんだと感じられた。
いつか行ってみたいと思っていたラーメン屋を思い出して行ってみた。
脂が甘くてスープ飲み干してもお腹一杯でももっと食べたくなる好みのラーメン。
通りがかった古本屋で、宮部みゆきの時代小説を発見。
彼女の時代小説は全部持ってると思ってたけど、まだあった。
なんと言う幸運。
このところ冴えない気持ちで過ごしていたから、今日の度重なる幸運はきっと倍返しで戻ってきた分に違いない。