爽やかな青空が広がる朝。

 
だけど山は雲が煙ってて空に溶けてるみたい。
 
改めて、ここは標高の高いところなんだと認識した。
だって雲が同じ目線にあるもの。
 
 
ちょっと先が心配。今日は午後から荒れる予報だから。
 
心配と言いながら足取りは軽い。
(道の至る所に道祖神)
残り3つの町湯に浸かって、これで野沢温泉一巡り完了!
 
慌ただしく回っちゃったけど楽しかったな。
ゆっくり浸かるのは次の宿題。
 
チェックアウトの時間ぴったりに支度が整った。
 
急きょ決めた民宿だったけど、とにかく居心地が良くて、
目が覚めたときに自分家かと2日連続で思ったくらい。
 
ぶっきらぼうなのに実は丁寧なご主人も、明るい店員さんも、朗らかな奥さんもホッとするような一時をくれた。
 
また来るときはぜひここに。
 
お見送りに出てくれた店員さんの目の前でエンストするカッコ悪いところ見せてしまったが、爽やかに手を降られながら出発!
 
千曲川に添って北上。
高度は下がる。
 
太陽ポカポカで気持ちいい。
まさに小春日和。
 
走り出してすぐに道の駅信越さかえがあったので寄ってみた。
 
目論見通り、千曲川の流れが見える。
温泉成分混じってるみたいなモスグリーン。
際から連なる山は仄かな色付き。
 
産直にはやっぱり野沢菜。
 
疲れてないからすぐに出発。
 
今日はほんとに穏やかだ。
そよぐ風に暖かな日射し、相棒のエンジン音も落ち着いて聞こえる。静か。
 
本当に今日天気崩れるのかな。
 
心地よく走っていると、新潟県の看板が見えた。
 
さよなら長野。また会いましょうね。
 
穏やかに走りながら、道沿いの家々を観察していると、豪雪を伺わせる作りになっていた。
一回部分はコンクリートでガレージみたいになってて、ほとんどが三階建て。
多分一階部分は雪に埋まるんだろうな。
屋根がものすごく鋭角な家もある。
あれなら雪落ろし要らなくていいよね。
 
町中で車通りが増えても、やっぱり今日は穏やかで静かだ。
そしてとても温かい。
 
巨大なスケールで度肝を抜く信濃川を眺めながら、向かったのは長岡のレッドバロン。
 
曲がり角一ヶ所なのに素通りしていったり来たり。
よりによって陸橋の分かれ道から左折なんて私のような地図未熟児に判別できるわけないじゃない。
 
ずいぶん遠いなぁ…じゃねーよ!
 
何とか見つけたレッドバロン、飛び込みで対応してくれるか不安だったけど、オイル交換って言ったら、「なーんだそのぐらい任せろ」的な勢いで対応してもらえた。
 
待ってる間に天気予報を見て、愕然とする。
雨予報は知ってたよ?だけど雷と竜巻に注意とか…!
百歩譲って雨は良しとしよう、でも雷・竜巻はないよ…。
午後からって、今昼過ぎだよ?
晴天だよ?
 
「天気の急変に注意」
 
はあーい!じゃあもうこの辺にする!
ライダーハウスに泊まれなかった時から、野沢温泉の後はキャンプ!って思ってたけど無理無理。
 
すぐさまインターネット様に聞いてみたら、もんのすごい安いところが一時間くらいのところにある。
 
すぐ予約。
これでひと安心。
 
よっし、今日ほとんど何もしてないけど、もう宿に向かっちゃおうー。