新潟夫婦のお宅を出発して、まずは海沿いに出るために峠を越える。


この峠、サクラさん曰くなかなかの難易度のようだ。


でも私も成長したしぃー、いざとなったらゆっくり走ればいいんだしぃー。


なんて、まさにフリだった。


忘れてたぜ。サクラさんの人並み外れた度胸。


それをもってしても苦手と言わしめたその峠は、道がぼっこぼこ。


急カーブだから滑り止めなんだろうけど、車体がポコポコ浮いて怖くてバンクできん‼


こわひひひひいいいいい‼‼


せっかくの山道が、恐怖でそれどころではなかった。



出発前、唐突に「こんにゃく食べてね」とワタッチさんが言っていた。


あまりにもヒントが少なすぎて見つけられるか心配だったが、無事発見。


「あおぞら市場」


ばーちゃんお手製のこんにゃくらしく、試食ができる。


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こんにゃくが特別おいしいって経験なかったけど、これは本当においしかった。


やわらかくて、手作りならではのムラが堪らない!


あんまりおいしいから、店内を一周してパク、さらに一周してパク、外に出て戻ってパクしてしまった。


ほっしいけど生ものだからバイクでは無理だわ。



お天気は最高潮でそばに流れている川や新緑が気持ちいい。

そのまま順調に峠を超えて再び日本海に出た。


休憩を取らずにどんどん南下を続ける。


ゴールデンウィーク直前だからか流れてはいるけど車は多い。


そしてバイクも多い。


まるで一緒にツーリングしているかのように千鳥走行していたら、業を煮やしたのか一台がすり抜けてどんどん前へ。


みんなどんどん前へ。


私はもうすでに自分のアッパーくらいのスピードだったのでマイペースに。


しかしせっかくすり抜けたのに、信号待ちで結局一緒になってしまって再会するっていう。


うーん、すり抜けてもあんまり変わらないのかな~。


以前カニを貪り食った道の駅能生を通り抜け、恐怖の親不知へ突入したあたりで気づいた。


新潟長え…


行けども行けども新潟だよ…


さらに親不知はトラックが多くて非常に込み合いかなりのローペース。


怖がりの私としちゃ助かるけど、トラックのきしむ音が響いて恐ろしい。


そして下に見る海は雄大すぎて恐ろしい。お尻がムズムズする。


ゆっくりゆっくり進んで親不知を脱出し、道の駅越後市振の関にてようやく休憩。


今日の目的地はまだまだ先である。


風はあるけど天気が良くて良かったよ。



休憩後はずっとストイックに走り続けた。


渋滞がちな街中を通り過ぎ、まるで高速道路のようにハイスピードで8号線を駆けた。


少しでもモタモタしているとあからさまに追い抜かれて気が気じゃない。


みんなせっかちだなあ。


流れたと思えば渋滞しててなかなかに疲れる。


ようやく目的地付近に到着した時には日が落ちていた。



綺麗な空だ~。飛行機雲が一筋、まるで今日にお別れを言うかのように尾を引いていた。