西の空低く、煌々と鬼灯の月。

その輝きにも引けを取らない一面の星空。

月が明るいのに、星が負けないなんて。



とっても上機嫌でビーチを後にする私たち。

ユースまでの道は、街頭の無い真っ暗な道で、途中には墓地もあるんです。


ひょええ。


でも二人なら怖くないもん!


ほら、何事も無くユースに到着。


荷物を置いて、水着を着込んだならば、

ペアレントさんの車に乗り込んで、またすぐさま出発です。


行き先はさっきまで居たビーチ。


というのも、ここの海には夜光虫がいるのです!夜光虫ツアーに参加なのです!


うふふ~夜の海に入っちゃうよ~♪


殺人ダツが光目掛けてぶっ飛んでくるそうで、砂浜は真っ暗だけど、ライトは禁止。


ヘッドライトなんか付けたら、脳天にズブリするらしい…。ゴクリ。


人口の光が無いと星が良く見えるもので、天の川までくっきり見えた。


やっべ、テンションがだだ上がるぜ。


救命胴衣を着て砂浜で準備運動をしたら、いよいよ夜の海へ突入です!


さすが日本海、水温が高くてすんごい気持ち良いっ☆


kさんに誘われながらスルスルと沖へ。


あんまり気持ちよくて平泳ぎをした瞬間、光ってる!!


わあ!!すごいすごい!!


バシャバシャと水を動かすたびに、キラキラと光が舞う。


まるでスターになったみたいに、身体の周りが光ってる。


久しぶりの海も気持ちいいし、夜光虫も星空も瞬いてて、時を忘れた。


しばらくはしゃいで海の感触を堪能してから、


kさんはジョーク交じりにだけど真剣に、夜の海の危険さを教えてくれた。


どうやら波打ち際が危険区域だそうで、一気に駆け上がらなければならない。


さあ、行っけえええええええ!!!!!!


kさんが力強く私達の手を引く。


波に逆らいながら必死に砂浜へ進む。とその時、首元で何かがビチビチと跳ねた。


「いやあああああああああ!!!!!」「いたたたたたた!!!!」


二人の叫び声が、夜の海にコダマする。


右太ももにはビーンと痺れる刺激…!


もう無我夢中で転がるように陸へ到達!


ああ…あれは一体何だったの…。でもとっても気持ちよくって楽しかった~!


夜の海に入るなんて素人だけじゃ危険だから、すんごい貴重な体験だよ。


ちなみに首元でビチビチしていた奴の正体は「キス」。


一瞬だけ照らした海の水面はバシャバシャと跳ねるキスだらけだった。


  ※「釣って食べたい・・・」byミサト



ユースに帰って着替えてすぐ、また車に乗り込んで、お次は温泉。


というのも、右太ももに感じた刺激、あれクラゲだそうで・・・。


チクチクする程度だから大丈夫って言ったら、温泉に入って触手を溶かさないと危険なんだって。


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連れて来てくれたのは、古めかしくてとても魅力的な温泉街。


古めかしいけど、地元IDカード式というなじみの無いハイテクシステム。


IDカードを持ってる地元の人が来るまで、扉を開けれないので入り口で待つ。


お風呂上りの「お姉さま」をとっ捕まえて、お願いして入場させてもらった。


いやホント地元に愛されてる温泉だね。


まるで家風呂みたいにみんな慣れた様子で入ってる。


社交場にもなってるよう。


それもそのはず、お湯、良かった。


もうあっという間にのぼせちゃって、しばらく身体がホットホット!


蚯蚓腫れ出来始めてた足の痛みもすっかり良くなった。



温泉街を散策したりしてから、ユースに帰って、2次会開始~~~!!


もう何だか眠いけど、やっぱり寝る前の〆に一杯飲みたいじゃない。


ガールズトークに花を咲かせていたっけば、またまたkさんの気遣い発動。


ユースの名物でもあるマクロビオティックの料理をツマミに差し入れしてくれた。


まるで肉のようなのに、肉にあらず。


身体にもいいし、満足感もあるしいいねぇ!マクロビ!


なんて舌鼓を打ってたら、次々と料理を持ってきてくれて、しまいにはデザートの桃まで出てきた。


ふおお、ありがとうございます~。


でも食べ切れませんん…。


桃は土産に取っとく事にした。


お腹は一杯だし、もう眠くなっちゃった。


寝る前の一服・・・とミサトちゃんも連れ立って、お外に一服しに行った。


目の前は真っ暗な山で全く視界が無い。


そんな暗闇の中から、何かの気配が・・・!


声にならない叫びを上げながら、ドタドタと館内へ逃げ帰る。


何だったんだあれは…。


私達は布団に潜り込んだ。