昨日、9時17分、父は息を引き取りました。

急変の連絡が8時。

私たちの到着から1時間ほど頑張ってくれた。

病院に駆け付けた時には意識は無く、血圧は50くらいしかなかった。

先生が私たちが到着するまで強制的に呼吸を助けてくれてた。

「お父さん!!」って叫んだら、少し目を開けた。

でも焦点は合ってなかった。

でも先生は「聞こえてますよ」って言ってくれた。

家族が揃うと、先生は手動の呼吸器を外し、酸素マスクを付けた。

「延命の為の延命治療はしない。」が、私たちの総意だった。

私たちはみんな「ありがとう」って叫んだ。

何回も何回も「お父さん、ありがとう」って言った。

「頑張ってたのみんな見てたからね!」って、

「お父さん、頑張ったね!」って。


でも言わせて。

酷なの分かってるけど言わせて。


お父さん、死なないで!!

嫌だ!死なないでよ!!

頑張ってよ!!

頑張ってよ!!!

温泉行くんじゃなかったの!?

起きてよ!!



父の脈拍は限りなく下がって来て、血圧は上がもう計れない。

でも、全然苦しそうじゃなくて、呼吸も微かながらも自分でしてた。

ゆっくりゆっくり、坂道を転がるように、総ての数値は停止した。


夢見てるみたいだ。

悪い夢。


でも今、父の顔は穏やかで、まるで微笑んでいるようだ。

気持ち良さそうに寝てる。


お父さん、頑張ったね。

たくさんの事教えてもらったよ。

おやすみ。


父は主の元へ旅出った。