試験まで後ほんの少しなのに、全然覚えが悪い自分にうんざりして、


少しウジウジしながら机に向かってた。


そこに『ピンポー~ン』と呼び鈴が鳴る。


宅急便。


私宛。


差出人は雑誌社。


「??」


品名を確認すると「ジャケット」と書いてある。



………?、、!!!


なんとなんと、数ヶ月前に応募していた雑誌のプレゼントの革ジャンが当選したのだ!!


「うそ~!うそ~!!信じらんない!!マジかよぉ~!!」


天にも昇る気持ちで、父を呼び出してこの喜びを伝えた。


私と父は、ほんっとーーーーーにくじ運がなくて何かに当たった事など一度もない。


それが、こんな…!!


「うわぁ~!うわぁ~!」と叫びながら父をガクガク揺すった。


父は「幸先いいな!」と言ってくれたが、よく考えたらこんなにくじ運の悪い私が、


すんごい欲しかった革ジャンを当てるなんて、巨大な運を使い切ってしまったのでは…?と一瞬不安になった。



までも、良い事は重なるって言うし、今はただ、鏡の前でこの革ジャンを堪能する事にしよう…。



って、勉強せい!!