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今日は、月が綺麗で。

すごく綺麗で。


ジャケットを着込まないと凍えてしまうくらい寒かったのに、

ついTシャツ一枚で、見とれてしまった。


月灯りが透けて見える程薄い雲がぐんぐん流れる。

流れる雲に光の円を描いたり、
雲が切れ、時折煌々と輝いたり、目が離せなかった。

走る雲と動かない月を見ていると、まるで月の方が動いてるように見えて、

小学生の頃に社会科見学に行ったセメント工場の煙突を思い出した。

みんなで煙突を見てた時、雲が後ろに動いていて、まるで、煙突が倒れて来るみたいに見えて、キャーキャーと本気で大騒ぎした。

案内してくれてた工場の人が、それを優しい微笑みで見てたっけ。

ドラゴンボールのエンディングで、龍の進む向きが逆になる…ってのも思い出した。


歳を重ねていくと涙もろくなるのは、こんな風に一つの事がたくさんの扉をノックするからなんだろう。

それって、すごく素敵な事だな。