記録的な猛暑だった今年の夏も、もう勢いを無くし、
まだ傍に来ていなかったはずの秋に、急速に塗り替えられて来た。
陽射しはまだ夏色を残すけど、空気はどこか稟と冷え、空は広く高く。
休日の今日は、溜まりに溜まった用足しを片付けるために外出した。
つい先週までは、Tシャツ一枚でバイクに乗っていたのに、もう革ジャンを羽織らなければ肌寒い。
用足しが済み、帰路に着こうとした時、ちょうど夕暮れ時だった。
秋晴れの澄み渡った空に、入道雲とバトンタッチしたように薄くて高い雲が散らばっていた。
「今日の夕日は美しいに違いない。」
帰る前に展望台で夕日を見よう。
国道から、梁川沿いの土手にある細い道へ入る。
梁川は小学校の側に流れる川。
土手を挟んで反対側にある小さな山は、子供の頃の冒険の跡。
ぽつんと見える鳥居を目指し探検をした。
結局、思ったより遠くて辿り着けなかったけど、まっすぐに鳥居を目指し、川を進み、
橋の下の段ボールハウスは私達の冒険を邪魔するボスの住家だった。
この道を走ると、キュンとする。
手の届かないものって、どうしてこんなに切ないんだろう。
岩山展望台へ着くと、カメラを抱えた人達が集まっていた。
バッチリのタイミング。
缶コーヒーを飲みながら、盛岡を照らし落ちていく夕日を見ていた。
何とも不思議な雲が連なっていて、まるで浮世離れした眺め。
(左端は岩手山)
敷き詰められたアスファルト、平行直角にならぶビルディング、計算された人口物。
そこで快適に暮らしているけれど、計算の及ばない物を求めている。
どこかファンタジックでどこか切ない。
手の届かない物。
展望台に届く、遠くで走る列車の音や、どこかでやっているライブのご機嫌なロックチューンは、明日が雨だと伝えてる。
日が落ちてもなお染まる雲を後ろに、相棒に跨がって帰路に着く。
今夜はグラタンが食べたいな。
まだ傍に来ていなかったはずの秋に、急速に塗り替えられて来た。
陽射しはまだ夏色を残すけど、空気はどこか稟と冷え、空は広く高く。
休日の今日は、溜まりに溜まった用足しを片付けるために外出した。
つい先週までは、Tシャツ一枚でバイクに乗っていたのに、もう革ジャンを羽織らなければ肌寒い。
用足しが済み、帰路に着こうとした時、ちょうど夕暮れ時だった。
秋晴れの澄み渡った空に、入道雲とバトンタッチしたように薄くて高い雲が散らばっていた。
「今日の夕日は美しいに違いない。」
帰る前に展望台で夕日を見よう。
国道から、梁川沿いの土手にある細い道へ入る。
梁川は小学校の側に流れる川。
土手を挟んで反対側にある小さな山は、子供の頃の冒険の跡。
ぽつんと見える鳥居を目指し探検をした。
結局、思ったより遠くて辿り着けなかったけど、まっすぐに鳥居を目指し、川を進み、
橋の下の段ボールハウスは私達の冒険を邪魔するボスの住家だった。
この道を走ると、キュンとする。
手の届かないものって、どうしてこんなに切ないんだろう。
岩山展望台へ着くと、カメラを抱えた人達が集まっていた。
バッチリのタイミング。
缶コーヒーを飲みながら、盛岡を照らし落ちていく夕日を見ていた。
何とも不思議な雲が連なっていて、まるで浮世離れした眺め。



敷き詰められたアスファルト、平行直角にならぶビルディング、計算された人口物。
そこで快適に暮らしているけれど、計算の及ばない物を求めている。
どこかファンタジックでどこか切ない。
手の届かない物。
展望台に届く、遠くで走る列車の音や、どこかでやっているライブのご機嫌なロックチューンは、明日が雨だと伝えてる。
日が落ちてもなお染まる雲を後ろに、相棒に跨がって帰路に着く。
今夜はグラタンが食べたいな。