与論でも、沖縄でも、来る途中で会った人たちも、地元でも、私は、いつもやさしい人たちに囲まれている。


みんな言葉の端々にも、行動にも、やさしさがにじみ出てる。


昔から、そんな周りのやさしさに甘えながら、私は生きてきた。


それはとんでもない幸運な事だと思う。


私もそんな風に、思いやりを持った人になりたいと、ずっと四苦八苦していた。


なのに、成長したと思えば元に戻ったり、さらに後ろに下がったり。


今回も、また、みんなが良くしてくれてる。


そんなみんなを見ていると、自分がすごく小さなモノに思えてくる。


みんながみんなあったかくてやさしいから、比べてしまう。


私はなぜ、あんなふうになれないんだ。と。





春先、悪いものも一緒に芽吹いた。


それがずっと消えない。


何か分からないけれど、警報が鳴ってる。


私が、何かを見落としていると、ずっと警報が鳴ってる。


歯車がかみ合わない。


そんなズレを、今回の旅で埋められるかと、少し、期待をしていたけれど、


旅に『依存』した時点で、間違っていたんだと思った。



みんな自分の足でしっかりと立っているから、思いやりややさしさを外に向けられているのだろう。



グラグラと相変わらず安定しない軸を何とかするのは、他でもない自分だ。


なのに依存先をどうしても探してしまう悪癖が、隙を見せると顔を出す。


一歩進んで二歩下がる。


その繰り返し。



恥をさらすのはもうたくさんだったけど、


それでもいつか、自分で納得できるような人間になりたいから、恥をさらしてでも逃げずに真っ直ぐ歩こう。