那覇へ向けて、南下開始。
今度は東側を走る。
呼吸をするたびに、私の鼻をくすぐるのは、ヤンバルの森の香り。
酸素と同じように、森の香りは当然に人間に必要なものじゃないだろうか。
山を切れると、海が出る。
本当に綺麗な海を見ると、いつも言葉を無くす。
南部とはまったく違う北部の沖縄。奥深いな。
車通りもほとんど無く、ゆるく曲がりくねる道は、バイクで来て良かったと心底思わせてくれた。
ずいぶん走っても、那覇はまだまだ遠い。
お腹空いた~~…。
偶然通りがかったお店に入り、またまたソーキそば!
1日1そば実践中。沖縄そばが好きすぎる私。
腹も満たされたから、後はひたすら走り続けた。
どうしようもなく眠くなり、石川の駅でコーヒーブレイクし、また走り続けた。
予想より、少し走りすぎたな…。まあいいか。
那覇で、私を迎えてくれたのは、薬指に婚約指輪を燦然と輝かした幼馴染チカちゃんの、
小学生のころから変わらぬ笑顔だった。