シネックス岐阜で映画「関心領域」を観ました。



アウシュビッツ収容所の隣りで平和に暮らしているドイツ将校一家の暮らしを描く。収容所の中は描かれず、塀の向こうから音のみで聞こえてきます。 

塀の向こうには全く無関心で暮らす家族にどのような感情を持てば良いのかわからず戸惑う。あの家族と自分たちと何が違うのか。どこまで隣りの世界に関心を持って暮らしているのか。

ガザやウクライナで現在起きている戦争。日本の中にも身近にある貧困や差別。私たちは見て見ぬふりして暮らしてはいないだろうか。

終始聴こえてくる塀の向こうの音声。無機質なラストシーンがモヤモヤと心に残ります。
戦争と無関心について考えさせられる映画でした。
シネックス岐阜で8月2日まで上映予定です。