好天に恵まれて汗ばむような良いGWでした。
もうほぼ中毒症状を呈して来たパソコンの前を久しぶりに離れ、もっぱら近所をほっつき歩いて買物をしたりしたほかは、20日に映画が公開される「ダ・ヴィンチ・コード」を読み通しました。
たかがミステリーと軽んずるなかれ、殺人事件の謎解きの背後に積まれた蘊蓄の高さ深さは、脳内スポーツをする快感を呼び起こさせてくれます。
フィボナッチや黄金比率の謂れなど、日頃使っていても知らなかったことが随分出て来ました。
作品中には最初からすでに映画化を意識しているような微細な情景描写もふんだんにされていますが、上映差し止め訴訟を乗り越えた映画の方の出来は果たしてどうでしょうか。
中世キリスト教に由来するテーマといえば20年前の名作ジャン・ジャック・アノーの「薔薇の名前」を連想します。ショーンコネリーの代表作と言えるこの映画も後味の良い名画でしたが、こちらは現代のパリ、4月のある金曜日の夜、閉館後のルーブル美術館内が冒頭シーンとなります。
精巧なモザイクパズルを埋め解いて行く楽しさが感じられれば、ゲーム世代にも受け容れられるやも知れません。