てんごく喫茶「えんじぇる」での おはなし
新米天使の「たかちゃん」が、少し浮かない顔で野菜ジュースを飲んでました・・・。
そこへ、ベテラン天使の登場です。
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べ「どうした？ たかちゃん？ 何かあった？」
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た「ううん。
何かあったわけじゃないんです」
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べ「そうか。
何かあったわけじゃないいんだね。
それなら、何かをしたいのかな？」
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た「そうなんです。
してみたいコトがあるんです！」
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べ「何をしてみたいの？」
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た「実は、
人を『許す』体験を
してみたいんですよ」
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べ「なるほど、
人を『許す』体験を
したいんだね
以前、私もそうだったから、
たかちゃんの感覚はよく
わかるよ。
それは、カンタンに出来るよ」
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た「えっ？ 本当ですか？
カンタンに出来ますか？」
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べ「そのとおり！ カンタンに出来るさ」
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た「でも、ここにいる天使さん達は、
みんな
スバラシイ天使さんばかりでしょ。
『許す』必要のない天使さんしか
いないじゃないですか」
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べ「確かに、そのとおり。
ココ（天国）では、
『許す』体験は出来ないよ。
でもね、下の世界に行くと
カンタンなんだよ」
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た「下の世界？」
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べ「そう、下の世界さ」
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た「でも、下の世界でも
『許す』必要のない人ばかりに
出会うかも知れないですよね。
下の世界でも
『人を許す』体験は
出来ないかもしれないですよ」
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べ「はははは♪
大丈夫だよ、たかちゃん♪
わたしが、
その役を引き受けるからね」
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た「えっ！
あなたがですか！！
ボクが あなたを
『許す』んですか？
こんな すばらしい あなたを
『許す』ことなんか
とっても、ムリだと思いまよ！！！」
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べ「大丈夫。
ココでの記憶を消して、
下の世界に下りていけば
カンタンにできることさ。
わたしが、たかちゃんに対して、
行動してあげるよ。
たかちゃんが もっとも
傷つくようなことを
たかちゃんが もっとも
嫌がるようなことを
たかちゃんが もっとも
苦しむようなことを
わたしが 行動する。
そうすれば、
わたしを
『許す』体験が
出来るじゃないかな」
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た「そうかぁ。
そうすれば、『人を許す』体験が、
出来るんだぁ。
やったぁ～♪
うれしいなぁ～♪
『人を許す』体験が、
出来そうだぁ～♪♪♪」
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た「でも・・・
ベテラン天使さん。
そんな嫌な役を、ホントウに、
していただけるんですか？」
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べ「ああ。大丈夫。
わたしが、行動するよ。
約束する。
でもね、たかちゃん。
一つだけお願いしたい。
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わたしが、たかちゃんを
最高に 傷つかせて
最高に 嫌な思いをさせて
最高に 苦しめた とき
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そのときに
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すこしでも いいから
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本当の わ た し を
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思い出して ほ し い 」