鍼のお話し。

愛読している、

Dr,フー様 のメルマガで気になった記事がありました。

結論、OAは、鍼効果が期待できない。

そうです。

個人的には、

慢性の変形性膝関節症には効果が期待できないと思います。

し、実際、患者さんにも、効果が望めないと説明しています。

が、急性の疼痛ならば、

鍼と灸 を施す場合があります。

効果は、無ければ、信用がなくなるだけです。

ご用心!

余談ですが、僕は結婚式をイギリスで挙げました。

その際の日本人スタッフが、

『イギリスで鍼灸が人気があり、

日本人の鍼灸師が結構いますよ。』

と言っていました。

フランスも人気があるようです。

雑学でした。

以下、Dr.フー Vol.179 メルマガより抜粋(コピペ)


Q:変形性膝関節症に鍼治療は効く?!
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 中高年で、膝に痛みを抱えている人の多くの原因は「変形性膝関節症」です。

 薬を飲んでも、注射をしても、リハビリをしても今ひとつ効果なし。。。
 
 
 そうなると、補完医療である鍼やお灸はどうだろう?!

 藁(わら)をも掴む気持ちで治療を始める人もいると思います。


 でも、実際に鍼治療は効果あるのでしょうか?!

 
 英国では補完医療の中で、もっとも一般的な治療のひとつが「鍼治療」
 だそうです。

 10%以上の英国の一般開業医は鍼治療が出来る施設に紹介したり、
 自身が鍼治療を行なっているそうです。


 そんな中、英国keele大学の先生が理学療法に「鍼治療」を加えた効果、利益に
ついて
 調べた発表がありますので紹介しましょう!


 
 A:鍼治療による利益の追加はない!
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 原題はこちら

 Acupuncture as an adjunct to exercise based physiotherapy for
 osteoarthritis of the knee: randomised controlled trial」

 
http://www.bmj.com/cgi/content/abstract/bmj.39280.509803.BEv1

  
 対象は、イングランド中部の一般開業医から紹介された患者を受け入れている
 37の理学療法施設を訪れた、50歳以上の変形性膝関節症患者で
 鍼治療経験がない352人(平均年齢63歳)。

 無作為に以下の3群に割り付け。

 A群:ベースとなる治療は、データに基づいて理学療法の中で最善と判断された
    アドバイスと運動の組み合わせ。患者にリーフレットも配布(116人)。

 B群:A群に伝統的な中国式鍼治療を追加(117人)。

 C群:本当の鍼ではなく先端が鈍い鍼を用いるため、圧迫刺激のみで体内には入
らないが、
    鍼治療経験のない患者には真の鍼と区別がつかない、刺入しない鍼療法
を追加(119人)。



  B群とC群の患者には、2種類の鍼のうちのどちらかを使う、と説明し、
  その作用様式は説明せずに行なったと記載してあります。

 結論からすると、「鍼治療を加えても、臨床的な利益は期待できない!」
 ということです。

 また、ここが問題なのですが。


 刺入しない鍼を適用されたグループの方がわずかながら好ましい結果になった
そうです。

 このことは、鍼治療の作用機序に関する疑問を呈すると結んでいます。

 
 この論文で「鍼治療は効果なし!」と安易に結論付けるのは問題だと思います

 
 ただ、過剰な期待を抱くのは辞めた方がいいかもしれません