この前の日曜日は何度目かの命日で、朝から父のガラケーの機種変更に立ち合いやや微睡むかのような昼間を過ごした。
平成28年だからもう5年になるのか。
日曜日の昼から微睡んでたらまぁそれなりに夜は目が冴えるから、正直言ってあまり好きじゃない。
かといって腰痛なうって毎日で、悪化させるわけにもいかないから、ずーっとリングフィットアドベンチャーがお休み状態。
いい加減埃かぶってるのを払いたいけど、まぁいつものそのうち本気出すモード。
結局、貯まってるゲームを消化するでも読書をするでもなくいつも通りYouTubeを見て終わる日曜日。
目の前のリンゴマークのタブレット、手元のスマホゲー。
なんでもない1日が終わろうとしてるのが嫌で、重たい身体を起こしほんの少しの散歩とついでに命日のお供物を買いに行く。
見た目と同じくまぁ程よく肉食系男子だったから、ずーっと横取りされてた焼豚パックをそのまま置いてやる。
少しは美味そうな顔しながら食えよ。
誰に向かってでもなくつぶやいて、やかましい真っ白な毛玉の相手もする。
いつ見ても人の顔に向かって吠えるように鳴く。
いい加減馴れてくれないかね。一生、給餌役なんて面倒だぞ、と、お互いに信用しない同士、これはこれでウマがあってるんだろう。
飼い主が遊びに行ってるからと日が沈んでからのご飯を済ませ、明日からまた仕事かとゲンナリしながら就寝を始める。
いつも夜中に目が覚めるが、そのパターンは決まって、トイレ、水分補給、鼻詰まり、耳が痒い、早すぎるアラーム(4:30)など多岐にわたる、が。
この日は何も心当たりがなかった。
眠りは比較的浅すぎる方だけど、ふと足元に妙な重さを感じている。
正確にはスネの間。
そしてやんわり温かい。
もちろんカイロなんて貼った覚えなんかない。
なんなら膝上の半ズボン。
荒れた大地に布をかぶせてるだけなのに、不思議と寒くなかった。
はぁ、お前こういう時だけ帰ってくるのな。
かつての写真の主が、そういう時だけ。
帰ってくる。
特に何も思わない。特に何かしてくるわけじゃない。
お互いにもうそういうのは飽き飽きするくらい分かち合ったから。
ただ、そこに、寒さをしのぐように、隙間に挟まる。
ほんの少しのおかえり。
翌朝、怖かったのは、ほんのり温かい理由が、自らの粗相でないかどうかという早すぎる心配があったが杞憂であった。
まぁもう一個不思議な話はあるんだけど、書くのめんどくさくなったので気が向いたらまた今度。