室生寺の次に今回メインの吉野山の金峯山寺に向かいました。
ご本尊特別のご開帳が目的でしたが、凄く興奮しました。
あんなに間近かに拝観できて圧倒されました。
参拝したのが平日のPM3時ごろでしたので、参拝客も少なくゆっくりと金剛蔵王権現像を拝観できました。
金剛蔵王権現像のすぐ前の内陣には「発露の間」が6間設けられており、空いていましたので入り放題ではありましたがさすがに右と左に1回づつ合計2回だけ入らせていただきました。
「発露の間」の中からロウソクの灯りの中で間近に仰ぎ見る金剛蔵王権現像は想像以上の素晴らしさでした。
いままでいくつかのお寺を参拝されていただきましたが、このような体験は初めてでした。
四百十数年前の作ですが、鮮やかな青や赤の色彩が美しく、その激しい忿怒の表情と怒髪天を衝いた巨大なお姿がなんともいえない迫力を持って迫ってきます。
≪金峯山寺のHPより≫(金剛蔵王大権現の写真もHPより)
「発露の間」とは蔵王堂内陣、金剛蔵王大権現の御前で、それぞれの心の内を打ち明け、懺悔していただく 『発露の間』 を設けております。ご本尊さまは『恕の心』ですべてを許されます。心静かにご対坐ください。通常,内陣は得度し,僧籍を持つもの以外は入堂を許されておりません。しかしながら,今回のご開帳に伴い一般に公開させて頂いております。入室には,必ず係員の案内を受けてください。
本堂の後に観音堂や愛染堂など境内をゆっくり巡ってみました。
金剛蔵王権現像【重文】
-金峯山寺の特別な百日-
(こんごうざおうごんげんぞう)
特別開帳日程 9月1日~12月9日
特別拝観時間 8時30分~16時30分
※16時00分まで受付
拝観料など 大人1,000円、中高生800円、小学生600円
◇Wikipediaより
『木造蔵王権現立像 3躯-本堂内陣の巨大な厨子に安置される秘仏。本堂が再興された天正19年(1592年)頃の制作と思われる。3躯のうち中尊は像高728センチ、両脇の像も6メートル近い巨像である。寺伝では中央の像が釈迦如来、向かって右の像が千手観音、左の像が弥勒菩薩を本地とし、それぞれ過去・現世・来世を象徴するという(「本地」は本来の姿である仏、「権現」は仏が姿を変えて現れたものの意)。通常は秘仏で拝観できず、開帳日も定められていない。近年では、吉野・大峯の世界遺産登録を記念して、2004年7月から翌年6月まで開帳されたほか、2007年10月4日~8日にも開帳された
金峯山寺(きんぷせんじ)は、奈良県吉野郡吉野町にある天台宗単立の寺院で、修験道の本山である。本尊は蔵王権現、開基(創立者)は役小角(えんのおづぬ)と伝える。
金峯山寺の所在する吉野山は、古来桜の名所として知られ、南北朝時代には南朝の中心地でもあった。「金峯山」とは、単独の峰の呼称ではなく、吉野山(奈良県吉野郡吉野町)と、その南方二十数キロの大峯山系に位置する山上ヶ岳(奈良県吉野郡天川村)を含む山岳霊場を包括した名称であった。
吉野・大峯は古代から山岳信仰の聖地であり、平安時代以降は霊場として多くの参詣人を集めてきた。吉野・大峯の霊場は、和歌山県の高野山と熊野三山、及びこれら霊場同士を結ぶ巡礼路とともに世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成要素となっている。