法隆寺の東院伽藍に隣接する中宮寺も拝観しました。

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中宮寺は聖徳太子が御母穴穂部間人皇后(あなほべのはしひと)のためにその宮所を寺としたとも、穴穂部間人皇后(第31代用明天皇の皇后)の御願によって、西の法隆寺と対照的な位置に、太子の宮居斑鳩宮を中央にして創建されたともいわれています。

江戸時代初期に慈覚院宮を初代門跡に迎え、以後門跡尼寺として今日に至っており、またそのころ度々火災に遭い法隆寺の東院伽藍の子院に避難し現在の中宮寺となっています。

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中宮寺には世界に誇れる圧倒的美しさの半跏思惟像があります。
中宮寺の寺伝ではこの像を如意輪観音として伝えてきましたが、今は菩薩半跏像とされています。

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京都広隆寺の弥勒菩薩像とよく比較されますが、個人的には中宮寺の菩薩半跏像の方により女性的なゆたかな母性と凛とした気高い美しさが感じられます。

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当初は彩色されており、現在の黒漆塗りは下処理といわれていますが、この黒漆塗りが更に美しさをきわださせているようにも感じます。
ただ、当初の彩色がどんなだったか少しだけ興味はありますが。

中宮寺にはもう一つ「天寿国繍帳残闕」という国宝があります。
聖徳太子の死を悼んだ妃橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)が,太子の住む天寿国を偲んで作らせたものですが、少しずつ劣化が進み何度か補修がされています。
本物は奈良国立博物館に寄託され、レプリカが本堂で公開されています。


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結局、法隆寺と中宮寺で10時から2時過ぎまで4時間以上拝観していました。
体調はそれほど悪いとは思わなかったのですが、ちょっとだけ頭痛と倦怠感を感じたので近くのうどん屋さんで遅いお昼を取りながら休憩していました。

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