「我が家のGW」
こんばんちゃ最近バタバタだったので、久しぶりの更新ですGWですね5/2,6に有給を取って10連休中という方もいらっしゃいますが、私の場合10連休も休んだら廃人になるので、5/2,6は出勤です。逆に「休みなんて無いわ!GW休みの奴、全員●ね!!」みたいな人もいますよね。私も数年前まではそんな感じでした今回は実家こと我が家のGWについて書きます。【我が家のGW】GWって、子どもの頃は、とにかくウキウキするイベントだったと思う。4月から新学期で緊張の中にいたから、たくさん休めるって理由とか、家族と旅行に行けるとか、友だちと遊び放題とか、いろんな理由があったと思う。しかし私の子どもの頃の我が家は、GWの度に姉と「どっか連れてって!」と両親に言うと、「GWは田植えしないと」と言われた。もちろん、1日くらいはBBQや、エキスポランドに遊びに行くことはあったけど、毎年必ずそうだった。田植えの日は、両親や祖父母が、みんな朝早くから慌ただしく出掛けて、みんな「疲れた」と行ってドロドロになって帰ってくる。田んぼって「汚い」「泥臭い」って思ってた。自分の家が農家であることが、少しダサいと思っていた。絶対やりたくないし、遠出もできないし、つまんないって感じてた。その頃は一度も手伝ったことは無かったし、両親にはむしろ「来ないで」と言われていたから、余計に家業である農業が嫌だった。大人になって東京生活を経て、実家のことも考えないとと思って地元・滋賀に帰って、田植えを手伝うようになった。正直、ものすごく体力が要る、しんどい仕事。田んぼの中はドロドロの沼の中で、足をとられる度、植えた稲を踏まないように、バランスを取って足を抜く。(たまにバランスを崩して泥水の中をダイブする)そんな中で、補植(機械で植えられない所を手で植える作業)をして、稲を倒さないよう、しっかり植えていく。ちょうど、スノーボードで使う筋肉と同じところを使うイメージなので、終わった後は全身が筋肉痛になる。そして稲刈りは、9月初旬というまだ残暑が残る中、機械で狩れない部分を釜で刈っていく。太陽はギラギラ。午前中作業しただけでも、クラクラする。雨が降った次の日であれば、足元がぬかるんでいて歩きにくい。もっとキツいのが、大きな米袋にいれた米を、トラックまで運ぶ作業。普通の大人の男性でも嫌になるほど重い。足元が悪ければ、もっと運びにくい。そうして米は作られて、やっと家庭に登場する。もっというと、他にも水の調整とか、草刈りとか、色んな工程が毎日のようにあるんだけど、そんな過程を、私は生まれてから30年余り、全く知らなかった。今地元では、どんどん農業を辞めていく家が増えている。当然、現代のライフスタイルにそぐわないので、そうなる。農業は体力仕事で、人手が必要になる。昔は『家族や親戚が総出で、終わったらご馳走を食べる』というものだったけど、そんな姿は今はほとんどの家庭に無い。更に、高齢化が進むことで、農業の機械による高齢者の事故(最悪の場合、死亡事故)もある。私の家も、いつまで続けられるかは不明だ。今のままだと、父の代で終わるかもしれない。でも、本当に米作りって良いなと思う。5月に植えた苗は、しっかり太く根を張って、9月に収穫期を迎える。(米の品種によって時期は異なります)植える時は、細くてその辺に生えてるような草みたいな稲数本を、ちまちま植えて、それがぶっとく根をしっかりはって、太く強く立っている。その成長が、本当にすごい。稲刈りの時、米が重すぎて畦道から田んぼに落ちたことがある。その時、父、母、祖母、近くの畑のおじいさん、みんなが『大丈夫か!?』と言いながら見に来た。無事を確認したら「休憩しようか」と言いながら、みんなで冷たい飲み物を飲んだ。『なんで落ちたん?米袋を落としても、お前まで落ちることないやん』とか言われながら、みんな座って、ピクニックみたいで。あ、なんかこの時間いいな、と思った。両親も祖母も高齢だから、こんな時間、あと何回あるんだろう?うちのご先祖様たちも、こうやって過ごしてきたんだな、と、ご先祖様たちと気持ちを共有した感じだった。今世界は戦争をしていて、日本だっていつまで平和で安全かわからない。今植えた苗だって、爆弾落とされたら「せっかく植えたのに、何してくれてんだ!!!」って思う。だから今日は、田植えをしながら「しっかりしっかり根を張れ何にも負けないくらい太く根を張れ」と念じながら、田植えをしました。9月の収穫時期、また死ぬほどしんどいんだろうと思うけど、ご先祖様が残してくれた田んぼ、どこまで守り続けられるのか、このまま本当に父の代で終わらせるのか、我が家の議論は続きます。そんなことを思いながら、今年も苗を植えました。植毛!!全身筋肉痛ですが、大きくなれよあ、植えてる途中に『これが、汗水…』って呟きました。ではまた