イナミさん、更なる高みへ

台風のせいか自律神経系がオーバーヒートしてしまいダウンしております。内耳関係はやはり気圧となんらかの関係があるのかと、人体の不思議をあまねく噛み締めておるところであります。

最近、なかなか稽古場に行くことが少なかったのですが、イナミさんの前を通り過ぎると驚愕のポスターが…

なんと…ついに…

以前、このリラックスのポスターのブログを書いたときに、アンリ・ルソーとの類似性を指摘したわけですが、それを読んでくださったのでしょう、ついにルソーの代表作、「蛇使いの女」をそのままポスターにしてくださいました。

ご存知の方も多いと思いますが、素朴派の巨匠、アンリ・ルソーの「蛇使いの女」はこちら。

月光を背にした神秘的な影の女が、笛を吹きながらこちらを見据えるという、なんとも美しい絵画です。イナミさん、あろうことかこの影の女を振り向かせてしまったのです！

注目すべきは、その再現性…影で描かれる蛇、隣のピンク色の鳥、そして女の頭上を茂る木々や葉の形と位置…なんともはや、一床屋の店主とは思えぬ仕上がり。

既に来店者を増やしたいなどという商業的な意味合いはとっくに薄れ、ひとつのアートとしての輝きを発し始めています。

なんども言いますが、これ、「ヘアーサロン イナミ」という理髪店のポスターなんですから。

さて、新たな命題を吹き込まれ、我々から視線を外してまで振り返った影の女の見つめるものは…

長くなったのでまた明日。

今回台風は遠ざかったようで、神経系もやや収まってきたかもしれません。

東北地方に被害がないよう祈るばかりです。