こんにちは。愛理です。
秋分のエネルギーは、
「陽のエネルギー」から「陰のエネルギー」に変わっていくので、
過去の傷を癒して、魂の理想に向けて改めて歩みをはじめる、魂の再会などに、ちょうどいいエネルギーでしたね。
私も過去の傷を癒やされるような事がありました。
前回の続きです。
母から電話があり、話しを聞いていると、父の事で困っていました。
母が父の身体を心配して、無理をしないようにいうとわざと反対の事をする。
心臓が一時期止まり、意識のない父の為に、母が同意した心臓の手術をしたのが「失敗した。後遺症が残った。どうして同意したのか、病院に裁判したいくらいだ」と責める。
80歳を過ぎた父と母、老老介護をしてる母のつぶやき。
話しを聞いてると、まるで父は中2病。
そして、ペースメーカーが入ってる父に何かあったら、母が病院の先生から怒られるという強迫観念からの思春期の母親みたいな口うるさい母。
母も老老介護でまいっています。
1度、様子を見に行かなくちゃと思ってました。
ある日、ネイルサロンで初めてのネイリストさんとの出会いがありました。
会話の中で、親とあんまりうまくいってない話しをしました。
ちょうど2日間ポッカリ空いた日があったので、ナイト(騎士)に息子を連れて飛行機で帰省しました。
父も母も久しぶりに帰った私と息子を歓迎してくれた。
免許を返上して思うように動けない父と母に、20歳の息子がレンタカーを借りて、ふだん車じゃないと行けない所や遠い墓地に墓参りなどして、楽しい時間を過ごして、父も母も喜んでくれました。
夜、家に着くと待ち構えてたように父から話しがありました。
「愛理。お父さんね、心臓が止まって大学病院でペースメーカーを入れる手術をしたんだけど、手術する前に一緒に見ている学生が手術をする事になって、その時に『無理、無理。こんなのできない。怖い。怖い』って聞こえたんだ。
本当は、その時に起き上がって『やめる』って言えばよかったかもしれないけど、一流の大学病院で言えなくて、そのうちに麻酔が効いて、手術が終わってた。
それまでは心臓なんて悪くなかったのに、突然心臓が止まったと言われて、本当かどうかわからない。
しかも手術してから、心臓発作ははじまるし、左肩が痛くてたまらない。俺は頼んでもいないのに、こんな手術をさせられて、裁判をしたいくらいなんだ。愛理だったらどうする?」
歳を重ねると自分の気持ちが整理できなくなり、色んな感情が重なり、思った通りに表現できなくなり、変化球を投げてくる。
この話、今まで、周りに散々否定されたはず。
否定すると余計、逆の事をいう。
否定する事は言わないと決めていた。
『お父さんが幸せになるなら、裁判でもなんでもしてもいいよ。
でも、裁判したら、他に信頼できる先生を探した方がいいよ。
裁判しておいて、薬だけもらいに行くとかはできないからね』
「裁判しても幸せにならない事はわかってる。
でも、自分のこの感情はどうしたらいいんだ」
『お父さん、手術は失敗して肩が痛くなったんじゃなく、成功したから、こうやって心臓が動いて、話してるんじゃないの?』
「俺は心臓はもともと悪くなかった。
手術してから、心臓発作が起こってる。
頼んでもいないのに、手術されてこんな身体にされた」
『先生に言ってもいいけど、先生も怒り出すかもよ。
一生懸命、命を助けたくて、手術してるのに、助かったら「頼んでない」「悪くされた」って言われたら、傷ついて怒り出すよ。
お父さんは、知らないうちに人を傷つけてるんだよ。
今、助けてもらった命に感謝して生きていってもいいんじゃないの?』
「じゃあ、俺の気持ちはどうなるんだ!」
「お父さん、もう自分の事 責めなくてもいいんだよ。
自分が責めるから、周りに責められる。
もっと自分を大切にして」
「そういう事か。
でも、俺の気持ちはどうなる?
誰も俺の事、わかってくれない」
「つらかったよね。怖かったよね。わかるよ。
裁判やりたかったら、それで納得できるんだったら、やればいいんだ」
「私財投げ捨てて裁判やっても、勝てない。薬ももらえなくても困る。
弱い立場の自分は、何もできない。
この感情をどうしたらいいんだ
」
「お父さん、自分の事は自分しかわからないんだよ。
私は、どうしたらいいか、2種類の事を言ったよ。
どれも納得できないっていう。
自分が幸せになるにはどうしたらいいかは、誰も答えられない。自分で答えを出すしかないんだよ。
そして、いつも自分は正しいって思ってる。他の人の話しを聞こうともしない」
「愛理ならわかってくれると思ったのに。
信頼してるのに、がっかりした。
誰も俺の気持ちをわかってくれない」
そう言われて、言葉がなくなった時に息子が助け船を出してくれた。
「お母さん、じいちゃんは答えを求めてないよ。
ただ、わかってほしいだけなんだよ。」
「じいちゃん、お母さんはいつもじいちゃんの事、1番に考えてるよ。
いつも家でじいちゃんの話しを毎日してるよ。
毎日忙しくて寝る時間もないのに、後悔したくなくてここにきたんだよ。
1番じいちゃんの事、考えてるし、1番信頼してもいいんだよ」
「そうか」父は黙ってうなずいた。
息子の言葉に、涙がでた。
「じいちゃん、今日、プロ野球のスタジアムで、1席100万のイスに座ったでしょう。
裁判で何千万もかけるより、
毎日そういうイスに座って楽しく過ごした方がいいんじゃない?
婆ちゃんと一緒に楽しく笑って過ごした方がいいんじゃないの」
やっと父の顔に笑顔がでた、
私が伝えたかった事をうまく伝えてくれた。
息子が納得させてくれた。
息子が私を助けてくれた。
夜、寝る時に
「助けてくれてありがとう。
一緒に来てもらって良かった。
いつも助けてくれてありがとう。
あなたは人の気持ちがわかるスゴイ子なんだね。
私はどうしたらいいか、わからなかった」
「爺ちゃんは、孤独をわかってもらいたかっただけなんだよ。
裁判したかったんじゃなく、裁判したいくらい傷ついたから、わかってほしいって思ってたんだよ」
「あなたがいてくれて良かった。私じゃ、無理だった。」
「爺ちゃん、お母さんに話しを聞いてもらって、
『俺はどうしたらいいんだ』って、まるでお母さんの子供のようだったね。
じいちゃんの気持ちにちゃんと寄り添ってて、途中で否定するかと思ったから僕はビックリした。」
「一生懸命寄り添って、じいちゃんの言った言葉を反復してたけど、やっぱり心がこもってないと伝わらないね」
「寄り添おうっていうのが、わかったよ。僕はお母さんを尊敬するよ」
「あなたを生んで良かった。
ありがとう」
次の日、大学病院にみんなで行って
『親の愛を教えてくれた』
『よく頑張ったね。
全ては目の前の事だけでなく、
神聖幾何学のように真実は見えないところにある。
『あなたがキライ』と言いながら、本当は好きだったりする。
癒やされてない半分は、
人に光を与える事、
人から愛をもらう事、
自分で満たす事
この3つをやっていくと満たされるから大丈夫だよ』