文体練習

文体練習

日本語で書かれた有名な小説の一部をとりあげ、
「村上春樹で」「夢ノートで」「女子高生口調で」
「電報文で」「エキサイト翻訳風に」「ケータイメールとして」
などと自分で設定して、お題を変化させていきます。

お時間ある方は、ぜひご参加ください。

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もういっちょ、太宰治でいきます!


<オリジナル>
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国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
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<電報風に>
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メロスは激怒した。必ず、この国の冬将軍を除かなければならぬと決意した。メロスには天気がわからぬ。メロスは、鉄道員である。汽車に石炭をくべ、一日一本しか走らぬ列車を運行して暮らして来た。だから、冬の訪れと雪の害には人一倍に敏感であった。きょう未明メロスを乗せた列車は隣国を出発し、野を越え山越え、そして国境の長いトンネルを越えて故郷のこの国に戻ってきた。
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一カ月間、仕事の山を登っておりました。
ごめんなさい。
今日から復活します。

まずは、ぼくの大好きな作品『ヴィヨンの妻』(太宰治)から。

<オリジナル>
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国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
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<『ヴィヨンの妻』風に>
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 あわただしく、汽車がトンネルを通過する音が聞えて、私はその音で、眼をさましましたが、それは雪国の朝の、いつもどおりの夜明けにきまっているのでございますから、そのまま黙って寝ていました。
 汽車は、近くの信号所に止まったようでございます。

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木曜、金曜と出張で忙しく、アップできなかった~(**)
挽回しなきゃ!

今回はついったー風に。使ってないと、まったく意味不明かな…。

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yasurin 書き出し執筆中。1行書くのに3日かかる (+.+) RT @artist_SHIMAMURA 雪国なう。駒子に逢いに。
about 4 hours前 from iPhone
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今日の東京は、とても暖かな大寒を迎えました。冬のあいだは、玄関を開けて外へ出るときに思わず身構えてしまうものですが、今日はそれが空振りに終わった感じ。

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大寒の20日、日本列島は厳しい寒波にみまわれた。とくに日本海側の各地方では雪が激しく降り、N県では昨日の降りはじめから積雪が1メートルに達した。O市在住の団体職員(53)は、「雪の降り方が異常だ。隣りの町では、特急列車の通過待ちをしていた普通列車が、その間に降り積もった雪の影響で、一時間にわたり立ち往生をしていた」と語る。
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上の句は、山部赤人のパクりです。
下の句は、汽車の出す蒸気をイメージしてみました。

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隧道を うち出でてみれば 真白にそ
息するものは 汽車ばかりなり

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ちょっと恥ずかしいので、あまり広言しないんですが、ムーミンのシリーズはけっこう好きなんです。

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夢民たちの住む谷は、冬だというのに雪がふらない。ある日、ひみつのトンネルを見つけた夢民と夢民ママは、そのトンネルのあっち側へ行ってみることを決める。

夢民は、心の中で思いました。
「いよいよこの先が、トンネルの向こうだぞ。きっとぼく、見たこともない景色を見ることになるんだな」
トンネルの向こう側では、雪がしずかにふりつもって、なにもかもまっ白にうずめてしまっていました。
「雪がふっていますよ、おかあさん」
「知っていますよ」
と夢民のママはいいました。
夢民は、まわりじゅうを見渡して、それから頭の上に、友だちの砂布巾から借りてきた緑色のぼうしをかぶりました。ーー雪が夢民のまつげにかからないようにね。
「うふっ! なんてまっ白な景色なんだ。こんなに白いと、ヘムレンさんが集めているニョロニョロ列車だって、きっと駅で雪に埋もれてしまっているよ」
夢民は、そう思いました。

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ぼくにとって、村上龍といえば『五分後の世界』(幻冬舎文庫)。
あたりはずれの激しい作家だけど、あたったときの爽快感はピカいちです。

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 そうだ、国境を超えるトンネルをジョギングしていたんだ、と、俺は意識を失う五分前のことを思った。だが、今はなぜか雪の舞う地上を行進していた。
 過去からやってきた俺は、この先のことを知っている。やがて、俺のふみしめる大地は、一面の銀世界となるだろう。1時の方向にある信号所には、友軍の通信兵が駐留しているはずだ。
 俺は、時計の針を五分進めた。

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こんばんは。

「文体練習」の第1回は、日本人の多くが知っている、ノーベル文学賞受賞者・川端康成の「雪国」にします。もちろんとりあげるのは、もっとも有名なその冒頭の一節です。

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国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
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ってヤツですね。ちょっと文体練習としては短すぎるけど、まぁ最初はこれぐらいの長さで練習していきます。