今年、27冊目の読了本です。
○あらすじ
屋敷に居るはずの執事・アンセルを追ってとある館に入ったミリセントは、そこで囚われの身となってしまった。
さらに、そこで自身が住んでいた屋敷に隠されていた秘密と、秘密結社<大暗室>が、国に災厄を招く『滅びの歌』を復活させ、前王室の復興を目論んでいる事を知る。
何とか、囚われていた屋敷から逃げ出したミリセントは、彼女を探しに来たグレンと共に、<大暗室>の目論見を阻止するべく、動き出す。
そしてそれは、皮肉にもミリセントとグレン、双方の家に与えられた使命への解放にも繋がるのであった・・・。
○感想
『ミリセントと薔薇の約束』シリーズ、第5巻にして最終巻です。
思いっきり、前巻が「続く」的な終わり方だったので、読むのがもどかしかったです(苦笑)
最後の頃がちょっと駆け足だったような気がしますが、見事に“大団円”だったので、ハッピーエンドが好きな私としては大満足でした。
<大暗室>との決着、ミリセントとグレンの恋の行方、はたまたアンセルとティーハニー兄妹の行く末等々、納得いく展開でした。
<大暗室>との決着後、まさかミリセントが留学するとは思いませんでしたが、ミリセントが留学している間我慢できて良かったですね~、グレン(笑)
ミリセント帰国後の彼らのやり取りが甘かったです。
そして、アンセル。
このような形として戻ってくるのに些か戸惑いはありましたけど、過酷な運命を辿った彼らにはこれから穏やかな人生を送ってほしいです。
と思ったら、作者様のHPで公開されている後日談を読むと、彼も中々強かになっているな~と思いました(笑)