今年、21冊目の読了本です。




○あらすじ


名門・趙家の養い子として暮らしている驪珠は、外にはめったに出ない深窓の姫君として通っている。


しかし、驪珠には人には言えない過去があった。


一時、世の中を騒がせ、国賊として討たれた「黒竜党」と呼ばれた組織で、彼女は弓矢を操り、その守護神とまで謳われた“小弓姫”だったのだ。


党亡き今、驪珠は討伐を何とか逃れ、母の実家である趙家で暮らしている。


そんな彼女の目下の悩みは、彼女を黒竜党から連れ出した謎の少年「昊天」に一目会ってお礼がしたいという事だった。


そんなある日、驪珠は義兄の枢昱と共に祭りに出かける。


そこで兄と離れ離れになった驪珠は、党の残党と遭遇してしまう。


党の残党は、驪珠を連れ去ろうとするのだが、そこに銀の髪をしたかつて驪珠を助けた少年に良く似た人物がやってきて助け出される。


しかし、この“少年”は、実は「朱明」と言う名の男装の少女であったのだ・・・。







○感想


ビーズログ文庫さんの、えんため大賞ガールズ部門佳作受賞作品でございます。


何で買ったかよく覚えていないのですが、きっと、表紙に釣られたんだろうと思います(よくある事です/苦笑)


中華風ファンタジーという事でしたが、別に中華風にしなくても良かったんじゃないかな~と若干思ったり。


目に入れても痛くないほどに義妹の驪珠を溺愛している枢昱が結構良かったな~なんて。


溺愛し過ぎていると思いきや、意外と驪珠の事を尊重していたり驪珠の過去の事を聞かないでいたりと何かと懐が深いお兄様でした。


主人公二人(で、いいんだよね・・・)に関しては、お互い二つの顔を持つ者同士、惹かれあうだろうな~と思いました。


やっぱり、同じ痛みや悩みをもった人でないと理解できない部分ってありますからね。


後は、飛龍様。


平気で武芸で驪珠に負けるという潔さに天晴れです・・・。


凡人なんだか凄い人だか分からないまま去ってしまっていますが、すぐにひょっこり出てきそうな感じ。


続きも出ているようですが、まだ買っていませんので、その内気が向いたら続きを読みたいと思います。