○あらすじ


フィル・チリースによって受けた傷も癒え、エドガーとともに英国に帰国したリディア。


数々の試練や壁を乗り越えて、やっと結婚式を迎えることになった二人は幸せの絶頂だった。


そんな結婚式を控えたある日、歴代の青騎士伯爵の結婚式に必ず招待しなければならない5人の妖精がリディアのもとを訪れた。


彼女達は、リディアが身に着ける花嫁衣裳に次々と祝福を施していったが、そのすぐ後に6人目の妖精が現れ、自分を招待しなかた伯爵家の結婚式を台無しにすると言って去ってしまう。


困惑するリディアだったが、祝福を施された花嫁衣裳があれば大丈夫だと言われ、とりあえず安心する。


しかし、ある事が切欠で花嫁が必ず身に着ける“青いもの(サムシング・ブルー)”が紛失してしまう。


エドガーを心配させたくないリディアは、一人で“青いもの”を探そうとするのだったが・・・。


一方、エドガーの方にはエドガーが支援している組織“朱い月”の幹部のスレイドが警察組織に拘束されたという知らせが入る。


結婚式が迫っているのに数々の問題が生ずる二人は、果たして無事に結婚式を挙げられるのか・・・・。





○感想


『伯爵と妖精』シリーズ、第17巻目です。


ついに二人の結婚式という事で、表紙の二人の幸せそうな絵を見て1巻目から追っている身としては、感無量ですね。


本当に二人が結婚できるのかと途中疑いたくなった時もありましたが(苦笑)


結婚できて良かったな~と思います。


でも、中身を読むとあら不思議、やっぱり数々の難題が二人に襲い掛かっていますね。


今回、リディアを悩ませた二人(?)の女性(?)。


一人は、妖精だからある程度は仕方がないな~とは思いつつも、最後の最後まで頑なな態度にやきもきしました。


巷で噂のツンデレ系の中でも“ツン”の割合がかなり高いと思われます(そういう事ではない)


そして、もう一人のクレア。


昔、エドガーと関わった女性という事でしたが、こちらも盲目的なほどエドガーしか見ていなかったな~と。


よりにもよってこういう女性がこんな時期に出てくるなんて、エドガー、昔のツケが今回ってきたな・・・・なんて(苦笑)


彼女のした事は例え魔がさしても許されることではないですけど、恋は盲目ですからね。


手酷くエドガーに言われている場面を見たときは、ちょっと不憫に思いました。


それはそうと、以前から思っていたことですが、リディアとエドガーはお互い思いあっているのに、肝心な事を言わなかったり頼ったりしませんよね。


まぁ、二人の今までの経緯をみれば仕方がないことですが、結婚もしたことですし、これからは何でも言い合える二人になって欲しいな~と思います。