かなり、お久しぶりな読書記録・・・。



我が体たらくが痛い・・・・orz





○あらすじ


フィル・チリース(オーロラの妖精)の刃の魔力で傷を負ってしまったリディア。


そんな彼女の身体は、「災いの王子」の記憶を受け継いでいるエドガーに近づくと体調不良となってしまうようになっていた。


そして、それを治すにはエドガーと離れて魔力が濃く残っているマッキール家で療養しなければならなくなった。


エドガーと離れ、療養に励むリディアだったが、不安はますばかりになってしまう。


一方、リディアとのこれからの事を考えてリディアを騙す形で置いてきてしまったエドガー。


彼は、マッキール家が示した3年という期限を待てずに、独自にフィル・チリースの魔力を消し去る方法を探していた。


そして、エドガーはとある島で“島々のあるじ”と呼ばれる存在を知る。


その“島々のあるじ”がいる島にある「あるじの泉」の水を飲めば、どんな魔力による病もたちどころに治ると言うのだ。


是が非にでもその泉の水が欲しいエドガーだったが、「災いの王子」の記憶を受け継いだ彼にとって、“島々のあるじ”のもとに行くのには命の保障はなかった。


それでも、リディアとの生活を取り戻すべくエドガーはあるじが眠ると言う島へと赴くのであった・・・。





○感想


『伯爵と妖精』シリーズ、第16冊目です。


前巻が非常にいい所で終わっていたので、続きが凄く気になっていたんですよ~。


エドガーに騙されて(仕方がなかったんですがね)マッキール家に置き去りにされてしまった形になったリディア。


彼女が元気がない姿を見ると、読んでいるこっちも切なくなります。


励ましてくれるニコもいないですしね。


エドガーよりも、ニコに早く帰ってきて欲しいと思った人です、私(苦笑)


一方のエドガーは、フィル・チリースの魔力を消し去る秘薬の入手に奔走していましたね。


彼の方も常に緊張感があって、いつ崩れ落ちてしまうかとハラハラしながら読んでいました。


ラスト、無事にフィル・チリースの魔力を消し去ることが出来た後、エドガーが言った、


『やっと、夜が明ける』


の言葉に、色んな感情が入り乱れているんだろうな~と思いました。


本当に、二人がまた一緒になることが出来て良かったです。


後は、上記にも書いたニコの事。


ニコもニコでリディアの事をよく想っているんだな~と実感した巻でした。


リディアの母・アウローラがニコに託した石や、アウローラの過去、消えた予言者などなど色々問題が山積みですが、大きな壁を乗り越えたエドガーとリディアならきっと乗り越えられるんじゃないかな~と思いました。


次の巻は二人の結婚式になると思うので、楽しみです。