5. 夢
これは多くの時代を経て、何度も何度も言われてきたことだ。
宗教的な人びとはみな、こう言っている——「私たちはこの世に独りでやって来て、独りで去っていく」。
いっしょにいるということは、すべて幻想だ。
いっしょにいるという考えそのものが、私たちは独りであり、その孤独が痛みを伴うからこそ生じる。
私たちは自分たちの孤独を関係のなかでまぎらわせたいのだ……。
私たちがこれほど愛に熱中するようになるのはそのためだ。
要点を見ようとしてごらん。普通、あなたがたは、自分がある女性あるいは男性と恋に落ちたのは、
その彼女あるいは彼が素晴らしいからだと思う。
それは真実ではない。
真実はまさに逆だ。
あなたは独りでいることができないから、恋に落ちたのだ。
あなたは落ちようとしていた。
いずれにしろ、自分を避けようとしていた。
そして、なかには女性や男性とは恋に落ちない人たちもいる——
そうなると、彼らは金(かね)と恋に落ちる。
金へと、あるいは権力(パワー)闘争(トリップ)へと入り込み、政治家になる。
それもまた自分の孤独を避けることだ。
もし人をよく見たら、
自分を深く見守ったら、あなたは驚くだろう——。
あなたのあらゆる行動をたったひとつの根源へと還元することができる。
その根源とは、あなたは孤独を怖れているということだ。
ほかはすべて言い訳にすぎない。
ほんとうの原因は、自分はひじょうに孤独だということにあなたは気づいているということだ。
Osho Take it Easy, Volume 2 Chapter 1
解説:
ある魅惑的な夕べに、あなたは魂の伴侶(ソウルメイト) 、
自分の要求や夢をすべてかなえてくれてる完璧な人に会うことになっている。
そうでしょう?
でも、違いますよ!
ソングライターや詩人たちが好んで不滅のものにしようとするこのファンタジーは、
まったく安全で母親と「ひとつ」につながっていた子宮にいたときの記憶に根ざしています。
その場所に帰ることを私たちが生涯を通じて強く望んでいるとしても、
不思議ではありません。
しかし、残酷な言い方をすれば、それは子どもじみた夢です。
そして、現実を目の前にしてすら、
私たちが頑固なまでにそれにしがみつくというのは、驚くべきことです。
あなたの今の伴侶であれ、夢に描いた未来のパートナーであれ、
あなたの幸せをいとも簡単に運んでこなければならない義務など誰にもありません——
たとえその人たちがそうしたいと思っても、それはできないのです。
ほんとうの愛は、自分たちの困窮した状態を他に頼って解決しようとすることから来るのではなく
私たち自身の内なる豊かさと成熟を育むことからやって来ます。
そうなったら、私たちには与えるだけの多くの愛があり
ごく自然に恋人たちを引きつけます。