ソチオリンピック日本代表決定 | フィギュアスケート研究本

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ソチオリンピック日本代表決定 Sochi Olympic Japan National Team



ソチ五輪日本代表・高橋大輔スピーチほか Sochi Olympic Japan National Team #2



【速報】 ソチ五輪 代表選手会見 フィギュアスケート



フィギュアスケート ソチ五輪 代表選考 結果速報

「メダル取れる選手選んだ」/フィギュア

 日本スケート連盟は23日、来年2月に行われるソチ五輪フィギュアスケートの日本代表を発表した。

 男子は今季のGPファイナル、全日本選手権を制した羽生結弦(19=ANA、初)、全日本選手権2位の町田樹(23=関大、初)、今季のNHK杯優勝の高橋大輔(27=関大大学院、3度目)が選ばれた。

 女子は今季のGPファイナルを制した浅田真央(23=中京大、2度目)、今季の全日本選手権で初優勝を飾った鈴木明子(28=邦和スポーツランド、2度目)、同2位の村上佳菜子(19=中京大、初)が選出された。

 日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長は、高橋の選出について「(大目標の)金メダルを含む複数メダルをとれる選手たちを選ぶ、ということで考えてきました」と説明した。全日本3位の小塚と5位の高橋の比較となったが、強化部は高橋の今季最高268・31点(NHK杯)を評価。右すねの状態について議題に上がったが、五輪までに完治が可能と判断した。強化部による3人目の選考は、満場一致で高橋が代表となった。

 [2013年12月24日9時35分 紙面から]日刊スポーツ

フィギュアスケート:ソチ冬季五輪・日本代表発表 絶望一転、うれし涙--高橋選手

毎日新聞 2013年12月24日 東京朝刊

 フィギュアスケートのソチ五輪代表が23日、全日本選手権の終了後に日本スケート連盟から発表され、男子では高橋大輔選手(27)=関大大学院=も3人の代表の中に名を連ねた。11月に右すねを痛めた影響が大きく、今大会はジャンプのミスが相次ぎ5位。「五輪はもうないんだろうな」と涙を流していたが一転、歓喜の知らせが舞い込んだ。

 「3人目」は、今大会3位の小塚崇彦選手(24)=トヨタ自動車=との争い。高橋選手は今大会は振るわなかったが、11月のNHK杯は優勝。世界ランキングや今季の最高得点も上回っていた。日本連盟フィギュア強化部では多様な議論があったが、小林芳子部長は「ソチでは複数のメダルを目指している。世界ランキングや今季の得点が五輪につながる」と、最終的に高橋選手の実績が決め手になったと説明した。

 発表後、リンクで行われた決意表明。高橋選手は興奮してか鼻息が荒く、やがて目を潤ませた。「昨日までは絶望していたんですが、この発表の場にいられてうれしく思います」と声を絞り出した。

 だが続けて「今までの生ぬるい自分ではなく、追い込んで追い込んで、メダルを目標にできるだけ日本に貢献したい」と宣言。前回のバンクーバー五輪で日本男子初の銅メダルを獲得した第一人者が、3度目の大舞台に挑む。【石井朗生】


ソチ五輪出場が決まり涙ぐむ高橋大輔選手=さいたまスーパーアリーナで2013年12月23日、貝塚太一撮影

女子シングル五輪メダル争い/フィギュア

 日本スケート連盟は23日、来年2月に行われるソチ五輪フィギュアスケートの日本代表を発表した。

 女子は今季のGPファイナルを制した浅田真央(23=中京大、2度目)、今季の全日本選手権で初優勝を飾った鈴木明子(28=邦和スポーツランド、2度目)、同2位の村上佳菜子(19=中京大、初)が選出された。

 女子シングルのソチ五輪金メダル争いは、浅田が国際舞台で3戦3勝。得点でもミスがありながら3戦連続で合計200点超え。フリーの3回転半が成功すれば上積みを見込める。対抗できるのは金妍児(韓国)か。今季トップレベルの国際大会の出場はないが、ケガが癒えて臨んだ12月上旬のゴールデンスピン(クロアチア)では、転倒がありながら合計204・49点。ISU公認記録ではないが、均衡する実力を証明した。

 その2強対決に割って入る可能性の第1候補は、地元ロシア期待の15歳リプニツカヤ。年齢から想像できない高い表現力も持ち、今季GPシリーズ連勝、ファイナルでは浅田に次ぐ2位。同3位で194・37点の自己ベストを持つ米国のワグナーが第2候補になる。

 [2013年12月24日9時40分 紙面から]日刊スポーツ

男子シングル五輪メダル争い/フィギュア

 日本スケート連盟は23日、来年2月に行われるソチ五輪フィギュアスケートの日本代表を発表した。

 男子は今季のGPファイナル、全日本選手権を制した羽生結弦(19=ANA、初)、全日本選手権2位の町田樹(23=関大、初)、今季のNHK杯優勝の高橋大輔(27=関大大学院、3度目)が選ばれた。

 男子シングルのソチ五輪金メダル争いは、世界選手権3連覇中のチャン(カナダ)に他選手が挑む構図だ。筆頭は羽生。GPファイナルでは今季3戦目の直接対決で初勝利。さらに、フリーでは4回転サルコーで転倒しながらの勝ちで、チャンが完璧な演技をした場合でも対等に渡り合える可能性がある。続くのは高橋。故障の回復具合にもよるが、本来の滑りが戻れば高い表現力が大きな武器になる。

 羽生のチームメートで13年世界選手権銅メダルのフェルナンデス(スペイン)も2種類の4回転ジャンプを持つ。今季前半は不調も、実力は確か。同大会銀メダルのテン(カザフスタン)はケガに苦しんでいるが、国として団体戦出場がなく個人戦に集中でき不気味な存在だ。

 [2013年12月24日9時41分 紙面から]日刊スポーツ

高橋 涙の逆転五輪!3枠目に滑り込み

2013年12月24日

「フィギュアスケート全日本選手権・最終日」(23日、さいたまスーパーアリーナ)

 日本スケート連盟は23日、全日本選手権終了後にフィギュア委員会などを開き、14年ソチ冬季五輪の日本代表を発表した。注目の男子シングルは、右すねの負傷のため全日本では5位に終わった高橋大輔(27)=関大大学院=が選出され、日本のフィギュアで初の3大会連続代表となった。3枠目を全日本3位の小塚崇彦(24)=トヨタ自動車=と争ったが、これまでの実績が評価された。男子は高橋のほか、羽生結弦(19)=ANA、町田樹(23)=関大=が順当に選出された。

 今大会流した2度目の涙には、複雑な感情が入り交じっていた。代表として名前が呼ばれ、リンクに姿を見せた高橋を、誰よりも大きな声援が包み込む。マイクを握っても、なかなか言葉が続かない。「え~っと…色んな言葉を考えていたけど、決まってからなかなか思う言葉が見つからないです」。喜びと、バンクーバーでともに戦った小塚への思い、そして自戒‐。そのすべてを整理して言葉にするには、まだ時間が必要だった。

 2週間前に負った右脛(けい)骨骨挫傷の影響で思うような演技ができず、ジャンプのミスが続出した。結果は5位。競技が終了した前夜には「演技が終わった瞬間に、もう五輪はないんだろうな」と、“終戦宣言”を絞り出し、涙を流した。

 「五輪でこの演技で勝てるわけがない。五輪で演技できる選手じゃないと思ったのが、あの発言になった。悔しくて寝られなかったり、人生でこんなに悔しい思いをしたことないぐらい悔しかった」

 好演技を見せ、3位に入った小塚との残る1つの椅子をめぐる争い。最後はここまでずっと男子フィギュアを先頭で引っ張ってきた高橋の実績が、“逆転選出”を呼び込んだ。

バンクーバー五輪の前から、高橋にはずっとかなえたい目標があった。長年苦楽を共にしてきた長光歌子コーチを、演技で泣かせること。最近では「全然泣かないですから。もう無理だと思っています」と話していたが、今大会、苦しむ教え子の姿に長光コーチは涙を流した。そしてこの日も代表に高橋の名前が呼ばれると、観客席で見守りながら、今度は喜びの涙を流した。

 ただ、高橋にとって、これは求めていたものではなかったはず。「金メダルという目標を大きく持って、日々を過ごしていきたい」。今度こそ最高の演技で‐。つながれた師弟の物語は、最後の夢舞台で完結する。


ソチ五輪代表に選出され笑顔を見せる高橋大輔(撮影・飯室逸平)

高橋が“第3の男”!滑り込み五輪切符 悔し涙からうれし涙に

フィギュアスケート全日本選手権最終日 (12月23日 さいたまスーパーアリーナ)

 「第3の男」は高橋だった。ソチ五輪のフィギュア男子代表に23日、10年バンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔(27=関大大学院)が滑り込みで選ばれた。22日のソチ五輪代表選考会は5位に終わったものの、大舞台の経験、精神的支柱としての役割などが評価された。3大会連続の五輪で悲願の金メダルに挑む。競技終了後の日本スケート連盟フィギュア委員会、理事会を経て羽生結弦(19=ANA)、町田樹(たつき、23=関大)も五輪代表に決まった。 【ソチ五輪日程 フィギュアスケート日程】

 静寂の後に待っていたのは驚きと歓喜だった。全競技終了後にリンクで発表された五輪代表。羽生、町田の名前が読み上げられた後、1万8000人の超満員スタンドが固唾(かたず)をのむ。そして読み上げられた名前は「高橋大輔」だった。湧き上がる大歓声に迎えられ、高橋は笑顔で両手を振った。すぐに両目が潤んできた。

 「いろんな言葉を考えていたんですけど…、言葉が見つからない…。五輪は正直、自分の中で絶望していた。発表の場にいられてうれしく思います」。地獄から天国へ。あまりにドラマチックな3大会連続の五輪切符だ。22日にフリーの演技を終えた時点で、本人は絶望感にうちひしがれていた。SP4位から巻き返すどころか、総合5位。目を真っ赤に腫らし「五輪はもうないんだろうなと終わった瞬間に思った」と現役を退く可能性まで示した。

 22日夜は眠れずに悶々(もんもん)と過ごしたが、一夜明けて前向きに考え直した。「ショックで選考基準のことがすっかり頭から抜け落ちていたけど、まだチャンスはある」と運命の瞬間を待った。本人が驚く展開が待っていたのは競技終了後に開かれたフィギュア委員会、理事会。これまでは国内大会の最高峰、全日本選手権の結果を重視する傾向にあったが、今回は極めて異例。全日本3位の小塚より高橋を推す声が強かった。ソチでのメダル獲得の可能性をはかりに掛けた結果だった。

 前回10年バンクーバー五輪銅メダリストで、10年世界選手権と12年GPファイナルの優勝者。今季GPシリーズでは羽生に次ぐ268・31点(11月NHK杯優勝時)をマークし、世界ランクでも3位につけている。過去の実績、今季の成績は申し分ない。11月下旬に右すねを負傷した影響で不振も2月の本番までには復調を見込めると判断された。羽生、町田の若手への精神的な支えとしても期待される。

 代表決定後、小塚に「頑張ってね」と声を掛けられた。五輪が選手にとってどれだけ憧れの舞台かは痛いほど分かっている。「頑張ってくるから」。傷心のライバルの胸中を思い決意を新たにした。今回の選考に異論の声が出るかもしれない。だからこそ言い切った。「五輪では今までの生ぬるい自分を捨てて追い込んで日本代表として恥ずかしくない演技ができるように頑張ります」。一度諦めた夢舞台。高橋は不死鳥になってソチのリンクに舞い降りる。

[ 2013年12月24日 05:30 ]スポニチ

五輪決定から一夜明け 浅田「ワクワク、ドキドキ、4年前と同じ」

2013.12.24 11:06MSN産経ニュース -

 来年2月のソチ五輪代表に決まったフィギュアスケートの浅田真央(中京大)ら8選手が、代表最終選考会の全日本選手権(さいたまスーパーアリーナ)閉幕から一夜明けた24日、さいたま市内のホテルで取材に応じ、五輪出場決定の喜びなどを改めて語った。

 銀メダルを獲得したバンクーバー五輪から2大会連続出場となる女子の浅田は「バンクーバー五輪が終わったときに、また出たいなと思った。4年前と同じでワクワク、ドキドキする」と本番が待ち遠しい様子だった。

 全日本連覇で初出場を決めた男子の羽生結弦(ANA)は「ソチを見据えて全日本を戦った。五輪に出られることが決まって率直にうれしい」と感想を口にした。けがで全日本5位に沈み、ソチで雪辱を誓う高橋大輔(関大大学院)は、最後の1枠を争った小塚崇彦(トヨタ自動車)の名前を挙げ、「すごくうれしいけど、これからが正念場。崇彦の分まで五輪で最高の演技をするのが使命」と意気込んだ。

 五輪にはほかに、女子の鈴木明子(邦和スポーツランド)と村上佳菜子(中京大)、男子の町田樹(関大)、ペアの高橋成美、木原龍一組(木下ク)、アイスダンスのキャシー・リード、クリス・リード組(同)が出場する。


ソチ五輪代表に決まり、笑顔で記者会見する(左から)浅田真央、鈴木明子、羽生結弦ら=23日、さいたまスーパーアリーナ

真央3位 五輪アクセル磨く/フィギュア

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇23日◇さいたまスーパーアリーナ

 浅田真央(23=中京大)が3連覇を逃した。SP1位で迎えたフリーで、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に2度挑んでともに失敗し、合計199・50点。215・18点で初優勝した鈴木明子(28)と2位の村上佳菜子(19)に逆転されて、まさかの3位に沈んだ。全日本での3位以下は03年の8位以来10年ぶり。来年2月のソチ五輪に向けて「10発跳んで10発入るぐらい」に代名詞のトリプルアクセルに磨きをかける。日本スケート連盟は浅田らソチ五輪代表10人を発表した。

 浅田の試みはまたしても実らなかった。冒頭の3回転半ジャンプで両足着氷して回転不足。続けて3回転半+2回転トーループにトライしたが、踏み切りが合わずに単発の1回転半に終わった。2つのジャンプで3・88点。大きな得点源で失敗した。その後もジャンプでミスが出た。

 「公式練習から自分がいいというアクセルがなくて。『あ、どこにいっちゃったんだろう』という感じ」と悔しさを押し殺した。午前の公式練習では10回前後跳んで成功1回だけ。演技直前の6分間練習では2回とも失敗した。「アクセルは2回なので、大きなパーセントを占めている。得点(自己採点)は半分以下かな」と言った。

 ベストな状態でなくても挑んだ。GPファイナルからの試合間隔は2週間。腰に痛みがあり、通常メニューをこなせなかった。佐藤コーチは「ビールマン(スピン)、レイバック(スピン)は十分にやっていません。本人はいいと言うが。それが他のところでいろんな形でしわ寄せが来た」と口にした。

 フリーだけの10月のジャパンオープンを含めて、5戦で計11本を跳んで成功はなし。それでもトリプルアクセルの追求は続ける。「戦略はないです。自分がやっているプログラムを成功させるだけ。チャレンジではなくてこれが基礎」とプログラム変更を否定。その上で「どうして跳べなかったか、わからない。(計3本跳んだ)バンクーバー五輪のように練習で10発跳んで10発ぐらいじゃないと試合で跳べない」と言った。

 海外を含めて現役選手で3回転半の使い手は浅田だけ。先駆者の92年アルベールビル五輪銀メダルの伊藤みどりさんは、浅田も指導を受けた山田満知子コーチに「10発跳んで12発決める」と言われたという。試合での成功率は必ず落ちる。浅田は「成功するには毎日練習して確率を上げること」と分かっている。

 昨年9月からバレエを習い始めた。国際的トップダンサーのワジム・ソロマハ氏から「手と目を体と一緒の向きにつけなさい」と指導を受け、あごの角度までこだわるような鍛錬を積み、感情を表す顔の動きまで研究した。その成果はトリプルアクセルの成功があってこそ出る。「この悔しさを忘れないで五輪にぶつけたい。バンクーバーは自分のミスで銀メダルになった。日本に一番いい色のメダルを持って帰りたいこともあるが、目指している最高の演技を見せられるように頑張りたい」。フリーとSPで計3回のトリプルアクセルを成功させて、金メダルをつかんでみせる。【益田一弘】

 [2013年12月24日9時41分 紙面から]日刊スポーツ


女子で3位の浅田(右)は2位村上と歓喜の抱擁。左は1位鈴木(撮影・井上学)

【フィギュア】大輔、どんでん返しで五輪代表!5位から「3人目」滑り込み

◆フィギュアスケート 全日本選手権最終日(23日・さいたまスーパーアリーナ) ソチ五輪で複数メダルが期待されるフィギュアスケートの日本代表が23日、日本スケート連盟から発表され、男子は当落線上にいた10年バンクーバー五輪銅メダル・高橋大輔(27)=関大大学院=が、3大会連続代表入りを決めた。22日に終了した男子の最終選考会、全日本選手権で5位に沈んだが、過去の国際大会の実績などで“救済”。現役最後の五輪に挑む高橋は、発表会場のさいたまスーパーアリーナで、涙を流して健闘を誓った。ほかに羽生結弦(19)=ANA=、町田樹(23)=関大=が選ばれ、全日本選手権で3位の小塚崇彦(24)=トヨタ自動車=は外れた。

 「最後の男子代表」の名前がアナウンスされると、一瞬の静寂の後、1万7000人超の観衆で埋め尽くされた会場に地鳴りのような大歓声が沸き起こった。前日まで絶望視されていた「高橋大輔」の名前だった。

 初代表入りを決めた全日本優勝の羽生、女子の浅田真央(23)=中京大=らが待つリンクに大トリで登場。差し出されたマイクを握り「いろんな言葉を考えていた」と口を開くと、声をつまらせ、目に涙をにじませた。「オリンピックは正直、今日まで絶望していました。でもこの発表の場にここにいられることが本当にうれしい」。そう言うと、半泣きの顔になった。

 右すねにけがを抱えて挑み5位に沈んだ試合の直後は「五輪はもうない」と覚悟。その翌日に、ソチ行きの指名を受けた。対抗は前回10年五輪をともに戦い、全日本3位だった小塚。得点で12点差をあけられていた。

 小塚か高橋か―。日が替わり24日深夜に会見した日本連盟の小林芳子・強化部長は、選考の中で、紛糾はなく「満場一致で、全員が高橋選手に挙手した」と説明した。日本連盟が掲げる目標「男女で『金』を含む複数のメダル獲得」を大前提に意見を出し合い、結果、世界ランク3位、シーズンベスト日本人2位の実績を評価。これまで国内最高峰、全日本選手権の結果を重視する傾向にあったが、表彰台を逃した選手を選ぶ異例の選考となった。

 故障が再発した右膝も約1か月半後の五輪に間に合うと判断。更衣室に呼び出し内示を出した。首の皮一枚で“救済”された手負いのエースは会見で「文句なしで決められたら良かった。いろんな意見が出ると思うが決まったからには前向きに考えたい」と批判も覚悟した。

 「いままでのような生ぬるい自分ではなく、追い込んで追い込んで日本代表として恥ずかしい演技をしないように一生懸命、頑張りたい」。大観衆の前で涙を流して立てた誓いをソチのリンクで果たす。

 ◆フィギュアスケートの五輪代表選考 日本の出場枠は男女とも3で、全日本選手権の優勝者(男子は羽生、女子は鈴木)が最優先で代表入りした。2人目は全日本の2位と3位(男子は町田と小塚、女子は村上と浅田)、グランプリ(GP)ファイナルの日本人最上位メダリスト(男子は羽生、女子は浅田)から選考し、3人目はここで漏れた選手と、世界ランキング、国際スケート連盟公認のシーズン最高得点でいずれも日本勢のトップ3(男子は羽生、高橋、町田、女子は浅田、鈴木、村上、宮原)から決定した。

 ◆高橋の滑り込み代表
▽06年トリノ五輪 日本の出場枠取りがかかった05年世界選手権で、ともに出場した本田武史が試合直前にけがで棄権し、高橋1人で1枠を確保。優勝者が五輪代表になる最終選考会で2位に落ち、織田信成が1位になったが、表彰式が終わった後に機械不備による採点ミスが発覚。織田と入れ替わる大どんでん返しの五輪切符となった。
▽10年バンクーバー 08年の右前十字じん帯断裂の大けがを乗り越え代表入りした。当時も男子の代表枠は3で、高橋は残り2枠を争う最終選考会で復活優勝。

 ◆表彰台落ちながら代表入りした例 全日本選手権で表彰台を逃しながら、日本代表に名を連ねたのは06年トリノ大会、10年バンクーバー大会の安藤美姫。ともに異なる選考基準をクリアしていた。今回の高橋はポイント化された基準などではなく、実績と国際的評価から選ばれた。

▼06年 日本連盟は04年、直近2シーズンの各大会をポイント化したものの上位を代表とすると決定。安藤は全日本で6位ながら、同ポイントで1位となり代表となった。

▼10年 安藤は最上位を内定とする09年GPファイナルで、日本人最上位の2位。この時点で代表が決まった。全日本は4位も影響はなかった。

(2013年12月24日06時05分 スポーツ報知)


五輪代表入りが決まりポーズをとる高橋

浅田、羽生がソチ五輪へ=高橋は3大会連続-フィギュアスケート

 ソチ五輪代表最終選考会のフィギュアスケート全日本選手権は23日、さいたまスーパーアリーナで行われ、女子で初優勝した鈴木明子(邦和スポーツランド)、浅田真央、村上佳菜子(ともに中京大)がソチ五輪代表に決まった。
 鈴木、浅田は2大会連続、村上は初出場。出産を経て復帰した安藤美姫(新横浜プリンスク)の3大会連続出場は成らなかった。
 男子では全日本2連覇の羽生結弦(ANA)、町田樹(関大)に加え、故障の影響でこの大会で5位にとどまった高橋大輔(関大大学院)が選ばれた。羽生、町田は初出場。高橋は3大会連続出場となる。 

(2013/12/23-21:53)時事


ソチ五輪代表最終選考会のフィギュアスケート全日本選手権は23日、さいたまスーパーアリーナで行われ、女子で初優勝した鈴木明子(左から5人目)、男子では全日本2連覇の羽生結弦(同6人目)らが選ばれた。写真は氷上で記念撮影する代表選手。

フィギュアスケート:ソチ冬季五輪・日本代表発表 選考の経過 3人目・高橋、満場一致
毎日新聞 2013年12月24日 東京朝刊

日本スケート連盟は23日、フィギュアスケートのソチ冬季五輪日本代表を発表した。女子は、鈴木明子(28)=邦和スポーツランド▽浅田真央(23)=中京大▽村上佳菜子(19)=同=を選んだ。鈴木と浅田は2大会連続、村上は初の五輪代表となった。

 男子は、羽生結弦(ゆづる、19)=ANA▽町田樹(たつき、23)=関大▽高橋大輔(27)=関大大学院=を選出。羽生と町田は初代表、高橋は3大会連続の代表となった。アイスダンスは、2大会連続でキャシー・リード(26)クリス・リード(24)組(木下ク)、団体要員のペアは、高橋成美(21)木原龍一(21)組(木下ク)を初めて選んだ。

代表選考では、男子3人目を巡り今大会3位の小塚崇彦(トヨタ自動車)と、同5位ながら世界ランキングと今季の自己ベストで選考基準に該当する高橋との比較になった。小林芳子・フィギュア強化部長によると(1)高橋の5位は直前のケガが影響しており、五輪までに完治可能(2)高橋はGPシリーズでもNHK杯優勝など結果を残した(3)小塚は今季やや出遅れていた--などを考慮し、満場一致で高橋を選出した。

 また、世界選手権(来年3月26~30日、さいたまスーパーアリーナ)にもソチ五輪と同じメンバーを選出。4大陸選手権(来年1月20~26日、台北)には、女子は▽村上▽宮原知子(さとこ)=大阪・関大高▽今井遥(ムサシノク)、男子は▽小塚▽織田信成(関大大学院)▽田中刑事(けいじ)=倉敷芸術科学大=を選んだ。【芳賀竜也】

 ◇小塚「思う部分ある」

○…全日本選手権で選考基準を満たす3位に入りながら、五輪代表に選出されなかった小塚は「日本スケート連盟が決めることなのでそれに従うだけ。いろいろ思う部分はあるが僕は言わない」と淡々とした口調で語った。今季の不調から復活。SP、フリーとも伸び伸びとした演技を披露しただけに、2大会連続となる代表を逃した悔しさは募るが「全日本3番という事実は残る」と前を向いた。

 男子3枠目を争った高橋とも会話を交わしたそうで「頑張ってくるから」と力強い言葉を返してくれたという。今後、競技を続けるかは未定。「やるならきっちり。やらないなら僕らしくスパッと決断力をもって決めたい」と話した。


ソチ五輪フィギュアスケートの選考経過


五輪代表に選ばれた(左から)木原、高橋成美、村上、浅田、鈴木、羽生、町田、高橋大輔、キャシー・リード、クリス・リード=貝塚太一撮影リード=さいたまスーパーアリーナで2013年12月23日、貝塚太一撮影


女子フリーを観戦する高橋(右)と小塚(左)

ソチ五輪代表が決定いたしました。

納得できる選出だと思われます。

実績が重視された結果でした。

五輪で勝つためには、安定した実力が必要だと思います。

只、小塚選手は気の毒だったと思います。

全日本で3位に入れたものの、GPSでの実績、まして去季の世界選手権に出れなかった事で、世界ランキングを上げる事が出来なかった等も、今回の選出でマイナスに響いてしまいました。

しかし、日本での争いが厳しすぎた所為ですからね。

本来、小塚選手の実力は世界で、まして五輪でも十二分に戦っていけるレベルです。

即、引退を考えず、来季、沢山の選手が引退してしまいますので、残って活躍していただきたい所です。

世界選手権のメダルを狙うにはチャンス、また次の五輪のメダルも夢ではないのではないでしょうか。

小塚選手も足の故障を抱えていますので、無理はできません。

手術してまで、現役を続行する意味もないかもしれませんね。

後は悔いなく、現役をどこまで続けるのか、じっくりと考えて欲しいと思います。

町田選手の飛躍には、びっくりでしたが、本当にメンタルを鍛え調子の悪い時でも、結果を残せた実績は素晴らしいと思います。

ソチ五輪でも、それを如何なく発揮して頂きたいと思います。

↓高橋選手は、前回記事で紹介した理由から、選出された部分もあったとは思われます。

http://ameblo.jp/shuppansports/entry-11734887300.html
高橋大輔は五輪代表に選ばれるだろう

しかし、実力は本物です。

怪我さえなければ、本当にやってくれる男です。

今季、高橋選手が、佐村河内さんの曲を選んだ意味があったと、本当に思います。

佐村河内さんは病気で苦しんでいますが、彼のパワー、バックにある守護霊と表現したら良いのでしょうか、御本人も、高橋選手が自分の曲を選んでくれた事を、見えざる力を感じると表現していた事からも、高橋選手のソチ五輪出場も、意味のある事だったと思います。

今回、高橋選手が怪我で苦しみ、代表も危うい状態でしたが、これらは絶対に、ソチ五輪で良い方向に行くと信じております。

早く、足が万全になり、4回転が決まる事を切に願っておりますよ。



↓ソチ五輪、日本の皆さまの活躍を期待いたします。(^-^)/


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