「ほら見てっ!エーゲ海よ!リゾートよっ!」
「うん…」
「きれいだね…」
「ちょっとぉ…何よその気のない返事!」
「うん…」
「もっとこうさ、キャー青い海だわっ!ステキ♪くらい言えないわけぇ?」
「そだね…」
「じゃ、もう一回行くわよ!」
「うん…」
「ほら見て見てっ!青い海よっ!リゾートなのよっ!」
「きれいだね…」
「うるさいね…」
「ほっとけばいいよ…」
「うん、それどころじゃないもん」
「そだよ~」
「ちょっとぉ~せっかく気分盛り上げてるのに~」
「…窓にポスターはっただけじゃん…」
「マイちゃん、リゾートに行くカッコじゃないし…」
「うっ、うるさいわね、イメージが大切なんじゃない!ここはリゾートホテルのお部屋なのよっ!」
「ちがうよ…」
「どくしょかんそうぶん書かなきゃいけなくて、ものすごく悩んでるふたりのお部屋だよ…」
「アンタたちには夢ってもんが無いのっ!リゾートよっ!バカンスなのよっ!」
「れんきゅうもう終わったよ」
「それに今日はちゅうしゅうの名月だよ」
「!!!」
「ひどいっ!ってあっち行っちゃったよ」
「ほっとけばいいよ」
「だね、あいてしてる時間なんかないよ」
「うん」
「どくしょかんそうぶんどうする?」
「むずかしいよね」
「マイちゃんにそうだんしてもダメだし…」
「うん、ムダだとおもうな…」
「なっちゃんにそうだんしようか」
「うん!それがいいよ!そうしよう!」
マイちゃん、おねーちゃんとしての威厳が…(^_^;)