夏の魚の代表選手「鱧」(はも)。

主役を秋刀魚に譲って、また、来年…。

お客様からの特別なご注文で、昨晩は、最後の鱧つくしのお料理をお作りしました。
(*^_^*)




鱧は、白身に血が回らないように、活かして入荷し、活け〆にします。




骨切りをしないと、食べられない程、小骨がたくさんある魚です。






卵や白子は煮凝りなどに使い、生命を余すところなく生かして、頂きます。





鱧つくしのお料理は…。

前菜のあと
松茸と鱧の土瓶蒸し。





お造り

もちろん、鱧の切り落とし。(*^_^*)

「切り落とす」と云う言葉は、物騒ですが、これは、お客様のご尊顔を拝してから、鱧の身を骨切りし、湯に落とした物を、温かいままお召し上がり頂くから「切り落とし」なのです。

梅肉、わさび醤油をお好みで!
両方を混ぜても、美味です。




鱧つくしと言っても、旬を味わって頂きたくて、秋刀魚のたたきと刺身の盛合せも差し上げました。
(*^_^*)
三枚おろしの秋刀魚の小骨を丁寧に取り除き、軽く塩をし、酢で洗って、刺身に、炙ってたたきに、しました。

酢橘を絞り、刺身は、生姜醤油で、
たたきは、ポン酢と紅葉おろしで頂きます。




鱧のフライ!

天ぷらは、定番ですが、あえて、フライでお出ししました。





鱧は、小骨がたくさんあり、食べにくい魚。今宵は、食通のお客様。
あえて、あら炊きをしました。




これには、お客様にはサプライズだったようで、無口になりながら、手づかみで召し上がっておられました。




鱧の柳川鍋。
笹がき牛蒡と甘めの出汁で煮る鱧は、また、脂がのって美味です。
(*^_^*)





お食事は、シンプルにお蕎麦。


甘味は、レアチーズケーキ、桃のゼリー、二十世紀梨、無花果。

レアチーズケーキは、お代わりのリクエストを頂きました。(*^^)v





季節は、確実に移ろい、旬の食材を求めて、日々、料理に精進して参ります。