ジェニーが滞在中、自室でかなりあっさり目なプロポーズをしました。

 

ジェニーも考える時間を置く事もなくOKが出ました。

凄い早い展開ですね。七か月前にインターネットで知り合って初めて実際に会い、しばらくして婚約。かなりの早いペースでした。ジェニーも周りに婚約した事を話すと早すぎだと言われたみたいです。それでもお互いの気持ちが会った事でさらに強まった事で気持ちは固まっていました。

 

独身の頃は結婚なんてありえない。人は気持ちが変わるものだし、お互いを縛って自由を失う。なんて事を思っていましたが、どういう物なのかを理解する事ができました。

当時は自分に好きな人がいなかったので、想像する結婚相手には恋愛感情などは沸いていなかったのです。というのも、好きでもない人と縛られるというのは苦痛でしかありませんが、自分の愛する人とお互いを縛れるというのはこの上のない幸せだと思います。「私はあなたのみに所属する。あなたは私のみに所属する」という契約のようなものです。

あなたも想像してみてください。身近に好きな人がいなくても、好きなアイドルや俳優はいますよね?その人と自分を縛れるって考えると凄く魅力的に考えられませんか?そこを上手く想像する事ができれば、結婚の良さが少しはわかってもらえるかな なんて思って書きました。

 

ジェニーの初日本滞在も終わりました。空港まで送りに行って、自宅へ帰るとしばらくボーッとし喪失感が襲ってきて、少し涙が出ましたね。

 

次回からはついに国際結婚です。

 

ジェニーは日本に来る前からウェブや本でどこに行きたいかを調べていたようです。

 

今回の旅行で観光した所は

 

東京タワー

原宿

新宿御苑

渋谷

鶴岡八幡宮

箱根

横浜

明治神宮

軽井沢

 

などです。温泉に入りたいとの希望があったのですが、ジェニーには入れ墨が入っているため公共の温泉に入れず貸し切り温泉を予約して行きました。

 

箱根湯寮という温泉でかなり多くの貸切風呂を提供しています。箱根湯本から送迎バスでおよそ3分くらいです。15分間隔でバスが行き来しているので、アクセスには困りません。駅が近いので箱根観光の〆にピッタリですね。ポカポカ温まった体で電車で帰る時はついウトウトしてしまいます。非常に心地よいです。

 

ジェニーが街を歩いた感想としては、とにかく道が綺麗だと感心していました。それと一部のトイレが凄い綺麗だとも言っていました。

後はビレッジバンガードがお気に入りのようでした。面白い物がたくさん置いてあって楽しかった、ドイツにもこういう店があればお客さんがたくさん来るだろうとの事です。

 

日本人が欧州の街並みを見て綺麗だって思うように、欧州の人から日本の街並みを見ると同じように綺麗だと感じる事を知りました。特に古い日本家屋はもはや日本では減っていく一方ですが、こういう家ほどジェニーから見ると魅力を感じるそうです。こういう日本家屋を欧州のセンスでモダン化すれば新しい需要として生まれるんじゃないかとふと思ったり。(今でもすでに和モダンなインテリアはありますが、日本家屋を改築してお洒落にするのは自分は見た事がありません)

 

 

ついにジェニーと現実の世界で会う時が来ました。

 

その時既にインターネットカップルとして付き合っていて、実際に会って気持ちが変わらなければ続けようという形でした。

それとあまり旅費に余裕がないという事で、私の実家の空いてる部屋に滞在する事になっています。

 

父親と私は車に乗って成田空港まで迎えに行きました。ベタだけど歓迎の意味を込めて花束を。

 

ジェニーは軽い足取りでゲートから出てきました。

そして私を見つけるとスタスタと近づき抱きしめてキスをしました。

 

出会って4秒で合体です!!

 

いや、お互い今まで知っていましたが現実の世界で出会うのは初めて、そして出会って4秒でキス。最速ですね。さすがは欧米人です。

 

後に聞いたのですが、ジェニーは本当めちゃくちゃ緊張していたそうです。

実際に会って嫌いになられたらどうしよう、英語があまり得意ではないので顔を見ながらちゃんと話せるか、それとうちの父親とどうやってコミュニケーション取るか・・・などと色々考えてしまっていたらしいです。

私もそれなりに緊張はしていたのですが、ゲート前で待っている間(1時間半)に気持ちは落ち着いてしまっていました。

 

滞在中はいつも手を繋いでいたり、何かあればキスしたりと人生今までにない熱々カップルになりました。

ジェニーの部屋を用意したのですが、滞在中はほぼ私の部屋で一緒に時間を過ごしていました。

一言、幸せですね。愛する人が隣りにいていつも自分を求めてくれている。そんな感覚を与えてくれたのがジェニーでした。

もう結構この時点で自分の気持ちは固まっていましたし、ジェニーも私の隣りの居心地を良く感じてくれていたようです。