ちょっぴり好きな作家 西 加奈子さん。
ちょっぴりって付け加えるのは、「いい年こいたおっさんがですか?」と茶化されるのがはずかしいから。
ともあれ、出遅れ気味に「直木賞」おめでとうございます。です。
時計のデジタル数字を見てみると
02-22 SUN
あああっ2月22日! 先月 早いものでって思って はやまた同じ思いで
3月じゃないもう・・・・・・
満足の得られる成果もなく2月は終わる(今月は妻からの罵倒が怖いなあ)
あああ とにかく残り1週間頑張って(頑張ったふり)みよう。
2月 受験の月。
我が家も次男が大学受験だった
あまり出来のいいほうでないので長男も妻もいたって心配していた
去年暮れの妻と長男の会話では長男曰く
「あいつは偏差値のある大学は入れる所ないぞ あの成績だもの・・・・・」
「それってどういうこと」と訊くと
「名前の聞いたことのない大学しかってこと」
「浪人するって言い出したらどうしよう・・・・ないし・・ああ」妻が心配する
心の中で『ごめん甲斐性なくって』とつぶやく
思えばずっと兄と同じことをやらされていた次男(強要したことはないと妻は言うが)
サッカーも 水泳も そして中学受験も
お兄ちゃんがやっていたからとりあえず僕もする
はたして次男のやりたいことであったのだろうか今更ながら考えてしまった
幼いころから長男と違い おっとりとした性格と自分であまり物を考えるタイプでなく なので我も強くなく
いい子だと言われることも多い しかし兄ほど勉強や読書はしないし そもそも何かを考えるということが億劫なタイプだったのかもしれない
幼稚園の頃 コンビニで自分のほしい物を選んできたので 1人で買って来てごらんとお金を渡した
レジのお姉さんに品物とお金を渡す
「シールでいいですか?」と訊かれたらもう次男は真っ白
じっと立ち尽くしていた
書店でも「カバーは掛けますか?」でそうなる
お肉の焼き方を最初に聞かれたときも・・・・・
考えて解らなければ聞けばいいのにと思うのだが
だから中学受験でも塾の成績は芳しくなくいつも一番下のクラスだった
6年前の2月 雨が多かったような記憶がある 「あの時も」と 記憶が蘇る
塾の講師が鉢巻を締めエールを子供たちに送る
しかし次男はことごとく不合格の知らせを受けた
それでも塾の方としては合格実績を上げたいのだろう ランクを下げて受験を勧めた
結果が出ないある夜 塾からの電話が鳴って いつもは取らない僕がなぜか電話に出てしまった
丁寧にあいさつされ「おとうさん○○中学がまだ日程間に合います 明日でも願書をどうでしょうか」
それを妻に伝えると 妻はみるみる顔を紅潮させて乱暴に電話を切った。
「どうしたんだ」と尋ねると
「意味が知りたければお父さんその学校見に行ってらっしゃい」そして妻は続けた
次男の名を呼び「あなたはあんな学校に行くため頑張ってきた訳ではないのよ このままどこにも受からなかったら公立に行くの それでまた頑張ればいいの」
次男は大粒の涙を流し「わからない ぼくわからない どうしていいか・・・・・・」とくりかえし嗚咽していた
小さな子供にこんな辛辣な思いをさせていいのだろうか 受験は子供を育むためにあるのか?心を傷つけるためにあるのか あのときは受験が疑問だった
兄が受かって通っていた学校は中高一貫校で5日間受験日程があって いわば5回チャンスがある
兄は滑り止めにそこを選び 次男は第一志望にしていた もう無理だと誰もがおもった
奇跡
ところがもう完全に諦めていたのに 次男は最終の試験に受かってしまったのだ
あははははははは
なんだったんだ?あの嵐のような夜は?
兄はふてくされ(なんだおまえが?俺と一緒に?なんで) 次男は狂喜した(むしがいいものだ)
しかしそれは良かった事だったのか?新たな試練だったのか次男は新しい学校でもいつも下のクラスだった。
しかも大学の付属にもかかわらず 少子化をともない進学校をめざしブランドを上げるべき 国立 早慶への合格者を多く排出するという学校方針のために 次男は理解しがたい授業を 都度脳をフリーズさせて6年間 学園生活を送ってきたのだろう。
そして また受験の2月
僕は兄に聞いてみた
「あいつはどうだろう?」
「このあいださ、駅前に新しいお店が出来て開店前に行列ができてたって あいつ言って」
「うん」
「どうせサクラだろって、言ったらさ」
「うん」
「サクラって何?って言ったんだ」
それで長男と僕との会話はおわった。
2月に入り次男は何校か受験をして戦ってきた
不機嫌だった
口もきかず みな神経をすり減らした
案の定届いた合格通知は僕の知らない学校だった
都内に所在するにも拘らず聞いたことが無かった
そんなに都合のいいことは2度も起こるわけないと思った
そして浪人を許してやれない不甲斐なさを情けなく思った
2月16日
奇跡
N大法学部入学手続き案内
これってなに?
ええええ 合格したの?
えっそうなの すげー なんなんだおまえは!
それは国立じゃないけど 早慶でもないけど マーチでもないけど
とりあえず誰も知らないってことはないな。
ああほんとよかったね そして変な奴だおまえは。
そして僕もねおまえへの関わり方の糢糊が取れた気分さ
何か記念に たまには自分に(僕に)って
買ってしまおうっと
西 加奈子
『サラバ』
それで買ってしまった。
『サラバ』 物語は主人公 圷歩君がね・・・・・・
今日はやめよう 外が暗くなってきたし・・・・・・・
お酒の時間です それではさらば です