吹奏楽指導を初めて、ちょうど12年が経ちます。
日本の「吹奏楽」って何を基準に上手なんでしょうか?
・吹奏楽コンクールで賞を取る
・ピッチ(音程)やハーモニーが揃う
・スコアリーディングが素晴らしく出来ていて作曲家の書いた音がする
・音楽が凄く情熱的&感情的
他に価値観や様々な基準もたくさんあるかと思います。
では、以上のものを作り上げるのに指導者はどんな基準でどんな指導をするのでしょうか。
指導された経験で思い出すのは
「怒る」
で叩き上げていくスタイル。
そこに生まれるものは指導者が求める結果のみです。
じゃあ、プレーヤーは?
怖い
やらなきゃ怒られる
こんなことばかりだと思います。
自分自身もそんな事を考えていた学生時代。
指導をするようになったばかりの頃は自分の経験したものでしか出来ないので、「恐怖指導」ばかりでした。
なんで出来ないの?
練習したの?
気合がたらない。
出来ないなら出てって。
こんな言葉をかけていました。(今考えると終わってるし…恥ずかしい…)
学生時代に辛いと思ったら、折角好きでやっていたことも辞めてしまいます。
12年が経過した今、自分自身が感じているのは
なんとなくやってみよう→続けたら楽しい→好き
になります。
それを生涯続けられるような指導をしていく。
まさに「吹奏楽版SDGs」を作り上げる。
ミッションに向かって、ビジョンを持ち、モチベーションを作り上げる。
そんな事を教えられる指導者を目指したいな。と思ってます。
楽しいから続けられる→真剣になれる→頑張れる→結果(例えば全国大会で金賞)
というルートを作り上げられるような指導を出来るようにしていくことが目標です。
求める結果は違うところがあって良いです。
でも共通なのは
・吹奏楽好き!
・上手になりたい
・楽しいから続けられる
これだとつくづく感じます。
それぞれの形で上手になって、目指す結果を出来れば素晴らしいと思います。
全国大会で金賞を取ることが全てではないけど
「全国大会で金賞を楽しく練習して本気で頑張ったら出来た!」
だと良いなと思います。(そんな甘っちょろいこと言ってんじゃねー!って考えもあると思いますが、私はそういう考えで無いのでツッコミどころが違います)
何でも楽しいから続けられる。
それを結果に繋げられるような指導をしたいです。