自分が小二の時の話。

うちの小学校では、学年ごと数人が組んで掃除をする事になってて、ある日、ニ階女子トイレの掃除当番が回ってきた。

で、掃除が終わってから、同じ当番の高学年の女子達が、ここに出るって噂あるよね。本当に出るか、ドアを叩いてみない?と言い出した。

やろうやろうと盛り上がったが、怖がりな自分は廊下に出て、一人待つ事になった。

女子達は、戸を閉めきったトイレ内で霊が出ないか試していたが、何も起きないようだった。

そこで、自分はドア前に立ち、幽霊のような声を出してみた。

たぶん、期待に答えたかったんだと思う。

キャーキャーと怖がる女子達。

その反応が面白くて、自分は掃除終了の度、トイレ前のドアで幽霊の声を出してた。

そして、トイレ掃除担当の最終日、この話を聞いた別の女子も加わって、いつも通り騒いでいたのだが、皆がトイレから出てきたところで、「この子がやってんじゃないの?!最後に声の調子が上がったし、おかしい…!」とさっき加わった女子が言いだし、自分が声を出している事がバレてしまった。

だが、幽霊を信じる他の女子達は、本当だよ!と言い張り、幽霊役の自分も一緒にトイレに入り、声が聞こえるのを待つ事になった。

当然、何も聞こえてこない。

「ほらね、帰ろう」

何も起きなかったので、みんなで廊下に出ようとした。

すると、ガチャガチャガチャ!と個室のトイレのカギが高速で動き出した。

その時、誰もドアに触れていなかったし、風も吹いていなかったのに。

さっきの女子が「(隣のトイレ掃除している)男子達が、脅かそうとやってる!」と叫んだが、男子トイレとは壁を隔てているので、そんな事出来ないはずだった。

大急ぎで皆で逃げたけど、やっぱり、こういう事はやってはいけないな…

と反省したよ。