俺の部屋から外を見下ろすとちょっとした公園があって、よくジョギングしてる人や散歩してる人・・・

遊んでる子供や休憩してる人など、いつも誰かしら居る。

夏になると夜中でも近所の中高生くらいのガキが辺りを気にぜず大声で喚いている。

そんな奴らも帰って静けさを取り戻す時刻、流石にこんな時間までうろちょろしてる人間は居ないだろうと窓から外を見てみると、大きな木に寄り掛かる様に立っている人がいた。

ちょっと立ち寄っただけか?しばらくしたら居なくなるだろう。

そう思って1時間後に見てみるとそいつはまだそこに立ってた。

何やってるんだ?たまに右往左往している。

誰かを待っているのか?

どんな奴か顔を見てみたいが、この位置からでは木の葉が邪魔して見る事が出来ない。

見えるのは胸元辺りまでだ。

その日から気づくとそいつは、いつも同じ服を着て、何時間も大きな木の下に立っている。

昼間は居ないのだが、暗くなると何時の間にか立っている。

時折そいつの前を人が通るのだが誰も気にする人が居ない。

それが返って不気味に思えた。

下に降りて確認したい気持ちはあるものの、時間が時間だけに勇気が出ない。

そして月日が経ち秋になった。

大きな木の葉も枯葉となり、次第に遮るものが無くなっていく。

もう何日かしたら顔を拝めるぞ、俺は期待と不安で胸が高鳴った。

そして正体を知る日が訪れた。

そいつは首が無いマネキンだった。

驚きの声を上げるとマネキンがこっちを見た気がした(顔が無いので微妙だが)

慌ててカーテンを閉めようとして外を見るとマネキンがこっちに向かっているのが見えた

俺はすぐに玄関の鍵を確認

そして自分の部屋に戻ろうとすると

ピンポーン!

ピンポーン!

!!
俺は驚きの余り、体が動かない

「○○居ないのかぁ!?

ベルの相手は友達だった

俺は怒りと安心で訳が分から無くなりながらも、友達を家に上げた

そして友達に今有った事を話すと
馬鹿にされた…

俺はもしかしたら見間違えだったのかと思い始めた、その時

チャラリラリン音符

メールが来た
差出人は…目の前に居る友達だった

意味が分からなかったがメールを開くと

「今からお前ん家行って良い!?



…じゃあ俺の目の前に居るのは!?